「え!間違ってたの!?」介護歴4年のライターも驚いた。介護拒否につながる「やりがちだけど実は逆効果な介護」3選【医師に聞く】
えっ、コレって間違いなの? ケアの最中に当たり前にやっていた3つの【NG】行動
―――本書で紹介されている認知症のケア技法「ユマニチュード」では、誰もが学べて実践できる具体的な技術として、「見る」「話す」「触れる」「立つ」といった4つの柱とともに、それぞれの【OK】行動と【NG】行動が示されています。「大きな声で話す」も【NG】なんですね。私は、「相手によく聞こえるために」と意識的にやっていました。
本田 美和子先生(以下、本田):相手の耳が遠いと、私たちはついつい大きな声で話しかけてしまいます。よかれ、と思って大声で話してしまうと、音圧が高い声を浴びることになり、ご本人にとっては「叱られている」と感じてしまって、いわゆる認知症行動心理症状の引き金になってしまうこともあります。話すスピードは相手に余裕を感じてもらうためにゆっくりと、穏やかな状況を醸し出すために歌うような抑揚をつけることも大切です。
また、高い声は高齢者には聞き取りにくいので、できるだけ低めの声で話した方が、相手は理解できやすくなります。さらに、聞いた内容が耳から脳に届き、そこで分析されて、その内容について返答する、という一連の情報処理の時間が長くなっている高齢者にとっては、テキパキと早口で話されると答えに詰まってしまいかねません。
―――私も時間に余裕がないときは、最初の声掛けをするタイミングから早口に。その後は、黙々と進めていたような……。まさに、これも【NG】でしたね。本書にも「無言でのケアは、そんなつもりではなくても『私はあなたの存在を認めていない』というメッセージになってしまいます」とありました。
本田:介護をするときには、体を拭いたり、着替えをしたり、というような「やらなければいけないこと」が常にあります。作業に黙々と取り組み、「口数少なく、テキパキと素早く行う」ことが「良いケア」と考えてしまいがちです。
しかし、介護をする時に一番大切なことは「相手と共に良い時間を過ごす」ことで、そのための「話す」技術はとても重要です。
<ライター小林がケアの際にやっていた3つの【NG】行動>
1 ×大きな声で話す →○穏やかに、ゆっくりと抑揚をつけて話す
2 ×会話をせずに黙々と行う →○介護の場に言葉をあふれさせる
3 ×スピード重視でテキパキと行う →○動きはできるだけゆっくりと、鈍いところ(背中、上腕、肩など)から優しく触れる
▶ケアがスムーズになる「話し方のコツ」
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