岩井志麻子 潔く引くか、死ぬまで現役か。人生の幕引きを考える

2018.10.23 LIFE

人気絶頂期にすっぱりと芸能界を引退。昭和なら百恵ちゃん。平成なら安室ちゃん。

それぞれ、愛する人と結婚するから。違う人生を歩みたいから。という、これまた時代に合った美学を見せつけられ、「もったいないけどカッコいい」と納得と説得をさせられ、百恵ちゃんは伝説になったし、安室ちゃんだって伝説になる。

 

幕引きのいい決断とは

だけど、芸能人や芸術家でない普通の会社員や主婦だったらどうだろう。やっと会社の戦力となって脂が乗って活躍し始めたとき、いきなり寿退社もしくは転職したら。

新婚まもない頃に、別の好きな男ができたから離婚したいだの、子どもに手がかかるときに、人生やり直したいとフルタイムで学校に入ったり正社員になったりしたら。

もちろんそれらを容認し、それこそ新しい人生をがんばれという応援も得られるが。

「ここまで育ててやったのに恩知らず」

「これだから女は……」

「自分のことしか考えないのか」

「周りが可哀想」

みたいに、多くの人から責められ陰口を叩かれるだろう。

そもそも前者の引退や幕引きは、その分野で活躍した人だけが評価される潔さ、未練のなさだ。まったく芽が出なかったら、適当な時期に見切りをつけてそれこそ地道な会社員や平凡だけれど堅実な主婦になれば、その幕引きこそをよい決断だと讃えられる。

 

真に「有終の美を飾る」とは

逆に、芸能人や芸術家が私は生涯現役です、と若い頃と変わらぬ歌や踊り、歳は取っても新境地を切り開く作品、若い頃にはなかった円熟味などを見せてくれれば、死ぬまで舞台に立ち続けた、最後まで筆を離さなかった、というのも憧れられ、伝説となる。

世間の評価は様々なので、見切りをつけるにしても現状を維持するにしても、世間ではなく本人の気がすめば、結果がどうであれ有終の美を飾ったことになるんじゃないの。

 

女はいつまで現役でいる?

それにしても個人差はあれど、日本女性って幾つになっても女として現役感を漂わせた人が多い。娘さんではないけど、ザ・オバチャンでもないっていうか。

他のアジアの国々に行くと、娘さんの頃はすらっとしておシャレしてるのに、ある日いきなりサナギが蝶になるように?パンチのきいたザ・オバチャンに変身するのね。

日本女性としては、現役でいることが女の矜持だけど。他のアジア諸国の熟年女性にとっては、「いい歳して色気を出すのはみっともない」という、これも美学なんだよね。

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