「外に出られる気がする」引きこもりだった長女が動き始めるまで

2026.04.26 LIFE

②承認

次に大切なのが、承認です。信頼関係をつくるのと同時に、その子の「できていること」「今ある力」に光を当てていきます。ここで多くの親が戸惑います。「できていること」より「できていないこと」が目についてしまうからです。例えば、「学校に行けていない」「生活が乱れている」「言葉が荒い」「親に当たる」など。そういう現実の前では、「褒めるところなんてない」と感じてしまうこともあるでしょう。けれど、承認とは決して「大げさに褒めろ」ということではありません。

 

・落ち着こうとしている。
・今日は昨日より表情が少しやわらかい。
・暴れずにその場にいられた。

 

そういう小さな「ある」を見つけていくことです。つまり「今のこの子がどこまでならできそうか」を見極めることです。子どもに必要なのは、できていない現実を突きつけられることではなく、「ここまではできるかもしれない」と感じられる入り口をたくさん「つくっていくこと」です。詳しくはぜひ最下部の私のYouTubeをご覧ください。

 

③一定の枠組みの中の自由と成功
親に、信頼され、認められることで、ようやく子どもは少しずつ動けるようになります。その後に大切なのが、 一定の枠組みの中で自由を保障することです。しかも、その枠組みは、いきなり大きいものである必要はありません。むしろ最初は、「ちょっと頑張ればできそう」 「これならやれそう」と思えるくらいの、小さな枠であることが大切です。

 

親が間違えやすいのはここです。「早く成長してほしい。このままでは困る」と思うがあまりに、つい大きな枠組みを設定してしまいます。「学校に行く。最後までやり切る。毎日ちゃんと続ける。普通にこなす」、その親としては当然の要求が子どもにとって負担が大きすぎることがあるのです。結果子どもにとっては、圧になり、圧になると人は自分から動けなくなります。だからこそ、最初に設定する枠は小さいほうがおすすめです。

 

例えば、

・全部やる、ではなく、ここまでならやる。
・最後まで行く、ではなく、まずはここまで行ってみる。
・一人でやる、ではなく。最初の一歩だけ一緒にやってみる。

 

このくらいの枠組みです。

 

そして、この小さな枠組みの中で、子どもに自由を渡します。つまり、強制ではなく、自分で選べる余白を残すのです。ここで大切なのは、「やらせること」が目的ではないということです。自由が保障されていること。強制ではないこと。その中で子どもが自発的に動きやすくなる言葉を渡すこと。そして、自分でその枠をクリアできた、という経験を生み出すこと。そこにあります。

 

この「できた」は、とても重要です。

 

なぜなら、子どもが本当に必要としているのは、正論でも説得でもなく、「自分で動けた」「自分にもできた」という身体感覚だからです。自分で選んで、自分で動いて、できた。その経験であることに意味があります。

 

▶そして最後に親がすべきことは

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