「抜け毛」が増えるのは、季節の変わり目のせい?ストレスのせい?「育毛鍼灸師が教える「異常信号」と、髪を生やすためにできること
育毛に鍼灸やツボ押しは効果があるのか?
正直に言うと、最初にこの問いを持っていたのは私自身でした。
「鍼灸で、本当に髪は生(は)えるの?」
「ツボをちょっと押したくらいで、そんなに変わる?」
半信半疑……というより、半分は好奇心。
「本当に生えるのか、確かめたい!」その気持ちだけで始めたのが、私の育毛鍼灸でした。
結論から言うと、身体が整えば変化します。ただし、ドラマみたいに翌日いきなりフサフサなんてことはありません。最初の頃は、自分の髪ですらよくわからないんです。抜け毛が減ったような、減っていないような。産毛(うぶげ)が増えたような、光のせいのような。
育毛の世界は、気のせいのように思えるほど、変化がとてもゆっくりです。毎日見ている自分の頭ほど、変化に気づきにくいものはありません。
「記録する」ことで見えてきた変化
そんな中で、「記録して比べる」ことを始めました。施術前に写真を撮り、数カ月後に同じ角度、同じ光で撮る。それを並べて、冷静に比べる。やってみると、それまであいまいだった変化が、はっきり「見える」ようになりました。
「あ、ここ、生えてる」
「分け目が変わってる」
「前より、地肌の透(す)け感が違う」
それは私自身の頭でも、患者さんの頭でも同じでした。以前なら「なんとなく調子がいい気がする」で終わっていたものが、写真という客観的な証拠によって、いよいよ誤魔化せなくなったのです。
ここで、はっきりお伝えしておきたいことがあります。1本の鍼、1回の施術ですべての髪が戻る。そんなことは決してありません。
けれど、身体の状態を整え、血流を上げ、自律神経やホルモンの土台を整えるプロセスを丁寧に重ねていくと、髪が育つ環境が確実に変わっていきます。
東洋医学でいう 「腎」が少しずつ整ってくると、髪はゆっくり、でもちゃんと応えてくれます。「刺激を与えれば生える」のではなく「整えた結果として育つ」。
私はこの変化を、何人もの頭と何百・何千という経過の中で見続けてきました。だから今ならはっきり言えます。
「鍼灸やツボ押しで本当に髪は増える?」という問いへの私の答えは、「身体を整えていけば変化します」
ここまでの記事では、「抜け毛とツボ押し」の関係についてご紹介しました。続く関連記事では、東洋医学で用いられてきたツボの働きと、近年の研究結果をご紹介します。
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■著者略歴: 白石明世(シライシアキヨ)
5歳よりクラシックバレエを始め、14歳で中国・上海京劇学院バレエ専科へ留学。上海で出会った「20世紀の革命」と称されるモーリス・ベジャールの作品に強い衝撃を受け、17歳でスイスへ留学。20歳の時に腰痛が悪化し、日本へ帰国。その後、身体と向き合う道を志し、2010年に東京衛生学園鍼灸専門学校へ入学。はり師・きゅう師の国家資格を取得後、鍼灸院での勤務を経て、2016年に原宿で「白石明世身体相談所」を開院。2022年には表参道・骨董通りへ移転し、「EN body conditioning salon」として新たにスタートする。これまでに2万人以上の患者の育毛・健康をサポートする育毛鍼灸師として高い支持を集め、フジテレビ「ホンマでっか!?TV」出演をきっかけに“予約の取れない鍼灸師”として話題に。「不調の8割は原因不明」とも言われる現代において、東洋医学的アプローチによる施術で、心身の違和感や悩みに寄り添い続けている。
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