
女性の管理職を悩ませる、困った部下3タイプの上手な対処法
①お手並み拝見しましょうか的な「かつての先輩」
仲のよい先輩を失ったような一抹のさびしさも感じつつ、課長として仕事の指示などBさんに言わなくてはならないシーンもだんだんと出てきました。
Aさんが心がけたことは、どうあっても先輩に恥をかかせるような言い方とシチュエーションは避けるようにしました。人としての常識をふまえて、年上をたてつつも、仕事として言うべきことは言う……。繊細にメリハリをつけて、仕事の指示を進めるうちに、Bさんとは新しい形でだんだんと信頼関係が生まれてきました。
「今までの上司だったら、おれをうまく使ってくれなかったから、感謝しているよ。」
Bさんはこんなことまで言ってくれるようになり、Aさんは新しい立場になってからはじめての心強い仲間を得ることができました。
②ちょっと嫌なことがあるとすぐに会社に来なくなる「ゆとり世代」
次に、Aさんは他部署から異動してきた部下のCさん(女性・20代後半)に手を焼くようになります。Cさんは有名私立大を卒業し、理想やプライドが高いのか、書類の誤字を修正させるのにも一苦労です。
少しメンタル不調の傾向もあったようですが、基本的に叱られ慣れていないせいか、ちょっと失敗したり注意すると、翌日はほぼ100%の割合で会社を休んでしまいます。
Aさんの会社は仕事に関して厳しく注意されることが多く、かつてのAさんも泣きながらも必死に格闘してきたため、最初はBさんの言動が理解できず、何がおきているのかよく分かりませんでした。
しかし、自分の世代における価値観や基準を彼女にあてはめること自体をやめて、まずはよく聞いてあげることに取り組みました。
頭ごなしに怒らない、よく聞いた上で励ましほめつつ、最後に釘をさす方式で根気良く指導を繰り返したところ、Cさんは少しずつAさんの言うことであれば聞くようになっていきました。
まだまだ指導の余地は多くありますが、Aさんは「あせらない」をモットーに粘り強く対応することにしています。
③人あたりよく、涙もろいわりに自分の考えが強い「草食男子」
理屈っぽいのですが、ちょっと強めに言うとすぐ泣いてしまうという草食男子ぶり。課内の男性社員もお手上げで、扱いにくい困ったヤツ、というポジショニングをしっかりと作っていました。
そこでAさんは部下である先輩社員のBさんの力を借りることにしました。「Bさんだからこそ。」とたてつつ、Dさんの教育に力添えをしてもらう方向性をとっていきました。
そしてAさん自身は、Dさんに対してお母さんのような立ち居地に立つことにしました。お母さんになったつもりで彼ができたことをしっかりとほめてあげる、お母さんのように「コラ!」と叱る。
男性社員の教育は他の男性社員の力も借りながら、進めていくことでだんだんと社員教育も形になっていったそうです。
女性ならではのリーダーシップ
女性管理職が困った部下と向き合うとき、男性と同じ方法では成り立たないのが、今の日本における組織の現実です。今回は、比較的成功につながった体験をご紹介しましたが、それ以上にはじめて管理職になった女性は失敗体験も多く体験しているはずです。
強いリーダーシップも大切ですが、女性ならではの細やかな視点で部下の気持ちを理解し、ひとりひとりにあわせた形で人材育成していくことで、女性だからこそできる新しい時代の管理職像を築いていくことができるのかもしれませんね。
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