結婚破談のショックで○○へ旅したら…激ヤセと出会いがついてきた?【40代・最後の婚活#10】
「すみません、助かりました。ありがとうございます」
彼は関西出身の大学4回生くん。卒業旅行でインドを一人で旅していた。こっちにきて日が浅いため、インド人の営業トークにびっくりして断るにも断れなかったという。
「御礼にお食事でもしたいのですが、あいにく移動日で時間がなくて…。春から東京で研修予定なので、そのときに是非」
と、メールアドレスを交換した。
あれ? これって…
「王子様がお姫様を助ける」王道パターンとは逆だけれども、もしかして「棚からボタモチ」!?
果たして私は「変われた」のか?
変身願望を抱きつつ飛んだインド。結局、“変わった”のは私自身ではない。新しい世界を見ることで好奇心が刺激され、「結婚」という一方向だけだった関心が、様々な方向に向くようになったことである。それは適齢期に破談のショックを受けた私にとって、いちばんの収穫だったかもしれない。
「ウミ、すごいスリムになっているんだけど…」
友人たちの第一声はこうだった。どうやら、帰国後の私はびっくりするほど痩せていたらしい。本人は日に焼けてシュッと引き締まった程度に思っていたのだが…
暑さのせいなのか? 毎日食べていたカレーのせいなのか? それとも、インド人につけ込まれないよう、毎日気を張っていたせいなのか?
いずれにせよ、何もしないで痩せることができて、しかも年下学生くんとお食事の約束もゲットできた「インド放浪」。勇気を出して行ってよかった――帰国直後はそう思ったのだ。
ついにやってきた! 年下学生くんとの再会の日
デート用の洋服を買いに行って、春らしいヘアスタイルに。せっかくだから、新色のルージュを合わせよう。どんな雰囲気のコーデがいいかな? あんまり大人すぎても恐縮するかな? 気持ちはすっかりデート気分だった。
そして、迎えた当日。
「あれ? ウミさん、インドで会ったときとだいぶ雰囲気が違いますね…」
確かに、現地では捨ててもいいTシャツと古着、日焼け止めだけのすっぴん、ひっつめ髪にメガネの小汚い格好をしていた。でも、それに比べれば今日はお洒落をしているのに…
まさか、「ゲレンデマジック」…じゃなかった「インドマジック」!?
そう、私はすっかり忘れていたのである。
彼と再会するまでの1ヵ月半の間、激ヤセした私の体重は見事リバウンドしていたのだ。むしろ、増えていたのである。インドでは食べられなかった牛肉や豚肉を反動で食べてしまい、あっという間に増量。やはり、努力なしで簡単に痩せる方法は存在しないのかもしれない。
彼とのその後? それは、ご想像にお任せします…
【毎週火曜17時に連載・つづく】
#2 婚活カードの「性格」って何を書けばいいの?就活みたいな自己分析にウンザリ
#8 あなたはカレのどこをチェックする?私は気になる人のあの部分……
#9 結婚破談のショックで○○へ1ヶ月旅したら…行くだけで激ヤセ?
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