「俺のほうが具合が悪い」が口癖。モラハラ夫と暮らすうち、妻が”怒れなくなった”本当の理由
「自分が悪い」と思ってしまうのは、心を支配されているから
Tさんのように、「全部自分が悪い」と思ってしまう人は少なくありません。モラハラ夫と暮らしていると、日常的に否定され、責められ続けます。その結果、自信を失い、「自分が悪いから怒られる」「私さえ我慢すればいい」と考えるようになってしまうのです。
離婚したい気持ちはあるのに踏み出せない。夫を怒らせないように顔色ばかりうかがってしまう。
それは、あなたが弱いからではありません。長い時間をかけて心を支配され、自分を信じられなくなっている状態なのです。
「その後も、私が『なんだか調子が悪い』と言うと、夫は必ず『俺のほうが具合が悪い』と言うんです。38度の熱で寝込んでいたときも、夫は冷凍うどんを買ってきて、『これなら作れるだろ』と言いました。私は反論する気力もなく、黙って夕飯を作りました。すると今度は、『うどんを買ってきてやったのに、ありがとうも言えないの?』と言われたんです。それ以外にも体調を崩すたびに、
『この前、友達と遊びに行ったからじゃないの?』
『自業自得だよね』
『自分が悪いのに俺に面倒を見ろって、おかしいだろ』
と責められ続けました。だから、どんなにつらくても夫の前では平気なふりをすることが当たり前になってしまったんです」
カウンセリング中もTさんは、
「夫に怒られるのが怖い」「私が悪いから怒るんです」
という言葉を何度も口にしていました。そして、
「能力のない自分は離婚したら生きていけない」
「夫に養ってもらうしかない」
と、本気で思い込んでいたのです。しかし、それは事実ではありません。長年モラハラを受け続けたことで、自分自身にそう思い込ませてしまっていたのです。カウンセリングを重ねる中で、Tさんは少しずつ、
「自分が受けていたのはモラハラだった」
「自分を大切にすることが、子どもたちを守ることにもつながる」
と考えられるようになりました。現在は、ご自身を大切にしながら、離婚に向けた準備を少しずつ進めています。
モラハラの中にいると、正常な判断をすることが難しくなります。だからこそ、どうか忘れないでください。
あなたが責められ続けているからといって、あなたが悪いわけではありません。
心を支配されず、「私は絶対に悪くない」と、自分に言い聞かせてください。
<<前編:私が39度の熱でも「俺のほうが具合が悪い」という夫。病気の妻より自分優先…モラハラ夫が見せた冷酷すぎる本性とは
※本記事は、相談者様への敬意と守秘義務に十分配慮したうえで、モデルケースとして編集・再構成しお届けしています。特定の人物や事例を示すものではありません。
※写真はイメージです
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