「俺が食わせてやっている」「お前が悪い」…言い訳と責任転嫁を繰り返すモラハラ夫に、妻が洗脳されていく恐怖
「俺が食わせてやっている」が口ぐせ
ある休日、夫から、「今日は俺が家のことをやるから、子どもたちと出かけてきなよ」と言われたことがあったそうです。Y子さんは、「やっぱり夫は優しい人なんだ」と嬉しくなり、子どもたちを連れて外出しました。しかし、夕方帰宅すると、家の中は散らかり放題。キッチンには洗い物が山積みになり、夫は悪びれる様子もなくゲームをしていました。
Y子さんが、「今日は家のことをやってくれるって言ったよね?」と尋ねると、夫はゲームのコントローラーを床に叩きつけて怒鳴ったそうです。
「うるせえな。好き勝手遊んできたくせに文句かよ」
「俺は家のことをやるって言っただけで、掃除するとは言ってない」
「お前が飯を作っていかなかったから、自分で作ったんだ。ありがたいと思え」
「片付けはお前の仕事だから、そのままにしておいた」
そして最後には、
「お前は俺の収入の半分も稼いでいないんだから、俺に感謝して尽くさなきゃダメなんだよ」
「俺の金で食わせてもらってるって分かってるのか」
と言い放ったそうです。
「夫は、ことあるごとに私のパート収入を馬鹿にしました。でも、家事や育児、子どもの送迎を考えると、働ける時間には限界があります。私のパート代は子どもたちの習い事に使っていましたが、それを褒めてくれたことは一度もありませんでした」
モラハラ夫は、「お金を稼ぐことだけが仕事」だと思っています。そして、自分より収入の少ない妻を見下し、「俺より稼いでから文句を言え」「俺が食わせてやっている」と言うのです。しかし、家事も立派な仕事です。家事労働を家事代行サービスなどを基準に年収換算すると、平均で約470万円相当になるという試算もあります。
「自分は稼いでいないから」「夫に養ってもらっているから」と、自分を卑下しないでください。夫が毎日洗濯された服を着られるのも、子どもの父親として生活できるのも、トイレットペーパーが補充され、部屋が片付き、食事が用意されているのも、妻が支えているからです。
モラハラ夫は、言い訳を繰り返し、あらゆる責任を妻に押しつけます。その結果、妻はいつしか「本当に自分が悪いのかもしれない」と思い込み、自信を失っていきます。でも、それは事実ではありません。モラハラ夫が自分を正当化するために作り上げた理屈を、どうか真に受けないでください。
Y子さんは現在、少しずつモラハラ夫の呪縛から抜け出し、離婚に向けて水面下で準備を始めています。夫の言い訳や責任転嫁を、その都度メモに書き残すようになってからは、以前ほど恐怖を感じなくなったそうです。
モラハラ夫の言動を「第三者の目」で見つめ直すこと。それが、モラハラによる洗脳や支配から抜け出すための第一歩になるのです。
<<前編:「全部お前のせいだ」渋滞も子どものグズりも妻の責任…モラハラ夫が絶対に自分の非を認めない理由とは
※本記事は、相談者様への敬意と守秘義務に十分配慮したうえで、モデルケースとして編集・再構成しお届けしています。特定の人物や事例を示すものではありません。
※写真はイメージです
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