【ADHD女子#48】怒りの導火線に火をつけないで。とにかくその場を離れよう

じっとしているのが苦手、集中が続かない、衝動的に行動してしまう…ADHDと診断されていなくても、このような特性をかかえることで「生きにくさ」を感じている人は多くいます。今回は、臨床心理士による著作「ADHD脳で困っている私がしあわせになる方法」から、「ツライ」を「楽」に変えるヒントをお送りします。

怒りは短時間で全身を駆けめぐる。忍耐だけでは乗り越えられない

怒りという感情は短時間で急激に高まって、 ピークに達したあとにはゆるやかに下降していきます。

一説には、 怒りのピークは6秒間ともいわれるほど、 非常に短い間の出来事なのです。

だから 「怒りを感じたら、6秒間深呼吸しましょう」 などと書かれた本もありますが、 情動コントロールがニガテなADHDタイプさんにはむずかしいかもしれません。

だからといって、 怒りにまかせて激しい言葉を相手にぶつけるのは極力避けたいもの。

しかも相手の反応によっては、 新たな怒りがわき上がって手がつけられなくなります。

 

では、 何があっても忍耐で怒りの感情を抑えつけなくてはいけないのでしょうか。

それができれば苦労はしませんし、 怒りをムリに抑えつけることで心身に悪影響を及ぼすこともあります。

 

私がおすすめしているのは、 怒りの感情がわいてきたらその場を離れることです。

怒りのマグマを相手に浴びせなくてすみますし、火種から離れることで新しい怒りの着火を防ぐこともできます。

怒りを感じると、 呼吸が浅くなり、 心拍数や血圧が上昇します。

筋肉にはものすごく力が入っているはずです。 これがサインです。

「怒りのサインだ」 と感じたら、 その場を離れましょう。

お気に入りのカフェなどに移動するのもいいですね。だいじょうぶ。

逃げたわけでも、 相手を邪険に扱ったわけでもありません。

怒りを相手にぶつけなかった、ということです。まずは成功。

自分へのごほうびに、 カフェでちょっとぜいたくなドリンクを注文してしまいましょう。

ちなみにこれは、 メールで怒りを感じたときも同じです。

その場合はスマホやパソコンから離れることが必要です。

 

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>>次へ(6/6  20:30更新)

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