【ADHD女子#59】肉食系女子と言われます。好きになったら一直線 …はダメ?

じっとしているのが苦手、集中が続かない、衝動的に行動してしまう…ADHDと診断されていなくても、このような特性をかかえることで「生きにくさ」を感じている人は多くいます。今回は、臨床心理士による著作「ADHD脳で困っている私がしあわせになる方法」から、「ツライ」を「楽」に変えるヒントをお送りします。

体のつながりは「即時報酬」。でも、リスクを背負うのは女性です

肉食系ADHDタイプ女子、 けっこういますよね。

「好きになったら、 関係性をハッキリさせたくなっちゃうの」

「いいなって思ったら、 心も体もつながりたくなるのよね」

「せっかくのチャンス、 逃したくないんです!」

…なるほど。積極的なことは悪くないし、 男性にも魅力的に見えることでしょう。

 

米国の研究では、 ADHDの人は低年齢で性交渉を持ちやすく、しかも避妊する人が少ないそうです。

そのためADHDでない女性にくらべて、 20歳までに妊娠する割合が10倍ともいわれています。

同様に、 性感染症にかかる割合も4倍だそうです。

これをそのまま日本人にあてはめることはできませんが、 私の臨床の経験からもADHDタイプさんは交際初期の段階で望まない妊娠をする率が高いと感じます。

 

体のつながりは 「すぐに手に入るごほうび (即時報酬)」 のようなもの。

ADHDタイプさんは、 即時報酬に弱いのです。

しかも衝動性も強い。

さらに、 初対面の人とでも急速に距離を縮めて親しくなれる特性や、 壁をつくらない明るい性格があるので、 相手にとっても魅力的に映るのです。

それは悪いことではありませんが、 望まない妊娠や性病の感染、 不倫関係、離婚や再婚の繰り返しといったことにつながるとすれば、 喜んでばかりもいられません。

 

お酒との関係のところでもお話ししましたが、 自分が恋愛にいったい何を求めているのか、一度整理してみましょう。

一時的な体のつながりなのか、 安心できる愛情なのか。後者であるならば、 相手がそれを自分に与えてくれる存在なのかを見きわめましょう。

それには時間がかかります。PART3でやりましたね。

時間のかかる課題は、 小分けにして 「小さなごほうび」 を用意するのです。

LINEを交換できた、2人で飲みに行けた、 手をつないだ、 キスをした、 そして次の段階へ……。

そんな小さなステップを好きな人といっしょに積み重ねることが、 恋愛の醍醐味です。 何度目の恋であったとしても。

 

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>>次へ(6/17  20:30更新)

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