子どものころ、そういえば いつもしかられていた

じっとしているのが苦手、集中が続かない、衝動的に行動してしまう…ADHDと診断されていなくても、このような特性をかかえることで「生きにくさ」を感じている人は多くいます。今回は、臨床心理士による著作「ADHD脳で困っている私がしあわせになる方法」から、「ツライ」を「楽」に変えるヒントをお送りします。【ADHD女子#1】

 

「また忘れたの?」「まだやっていないの?」

「どうしてそんなに毎日遅刻しちゃうの?」

「やればやりっぱなし、 使えば使いっぱなし」

「またボンヤリしてたでしょ」

「ほんとうに三歩歩けば忘れちゃうのね」

 

そういえば、 よくしかられていた。

普通の子が普通にできることがうまくできなくてよくあきれられていた。

夏休みの終わりに泣きながら宿題を終わらせるのは恒例行事。

テスト勉強の段取りを組むことがいちばんの苦手科目。

机の上も、 机の中も、 机の下もぐちゃぐちゃ。

忘れ物ランキングではだいたい女子トップ。

水泳バッグにタオルも帽子も検温表も入れたのに、 水着がない。

宿題も書道セットも連絡ノートもちゃんと入れたのに

ランドセルを背負わずに登校してしまう。

朝は起きられない。 夜は眠りたくない。

親の必死のサポートでなんとか学校生活をクリアした。

楽しいこともたくさんあったけれど

いま思えば 「私ってダメな子なんだなぁ」 っていう気持ちが

心の中に降り積もっていったのが子ども時代。

みんなはちゃんとしているのに

自分だけダメなんだってなんとなく思っていた。

でもね、ドーンと落ち込んでも、 すぐに忘れてしまう。

何度言われても同じ失敗を繰り返してしまう。

でもどうしていいかわからない。

「困った子」 だと思われていた私は、

ほんとうのところ、とても 「困っている子」 だったのだ。

 

>>次へ(2/1  22:30更新)

ADHD脳で困っている私がしあわせになる方法

中島美鈴・著 meppelstatt・イラスト 主婦の友社・刊

 

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苦しむ大人の女性はたくさんいます。
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臨床心理士の中島美鈴先生からの
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