「ほんとうにかかる時間」で予定を組まなくちゃ!(前編)【ADHD女子#19】

じっとしているのが苦手、集中が続かない、衝動的に行動してしまう…ADHDと診断されていなくても、このような特性をかかえることで「生きにくさ」を感じている人は多くいます。今回は、臨床心理士による著作「ADHD脳で困っている私がしあわせになる方法」から、「ツライ」を「楽」に変えるヒントをお送りします。【ADHD女子#19】

締め切りから逆算して考えていますか?

「え? 逆算するんですか? 知りませんでした!」

目を輝かせて感動してくださるADHDタイプさんは1人や2人ではありません。

そうです、 そうなんですよ。実は私もずっと知りませんでした。

遅れないように家を出るのも、 締め切りに間に合わせて書類を提出するのも、

夕飯の時間を一定にするのも、 ポイントは逆算です。

目標の時間に向けて、 一つ一つの作業にかかる時間を引き算していくと、 いつ始めればいいかがわかります。

時間管理ができていない人は、 逆算という作業をまったくしていない、 もしくは不正確だということなのです。

子どものころ、「計画を立てなさい」 とは言われましたが、 こういう根本的なノウハウは教わりませんでした。

だから計画なんていいかげんなものだと思っている人もいるかもしれません。

もしそうだったら、 その意識はきょうから変えていきましょう。

 

かかる時間を正確に知るためにタイムログをとってみよう

正しく計画を立てるためには、一つの作業にかかる時間を正しく知らなくてはいけません。

ここで例題です。 朝目覚めてから家を出るまでのタイムログ (所要時間の実測値) をとってみましょう。

①朝起きて出かけるまでの作業を順番に箇条書きにする。

②一つ一つの作業にかける時間をはかる。

③一覧表にして合計時間を算出する。

あわただしい朝にやるのはたいへんかもしれませんが、 前日の夜に①をすませておき、

枕元にスマホかストップウォッチをおいておきましょう。

 

タイムログはスマホを使うと便利です

ストップウォッチを使うこともできますが、

あらかじめスマホにインストールされているストップウォッチ機能を使う方法を説明します。

①活動の始まりに「開始」ボタンを押して時間をはかる。

②次の活動に移るときに「ラップ」ボタンを押す

(「停止」ではなく「ラップ」ボタンを押すことで、

「ラップ1」「ラップ2」と項目ごとの時間がたまっていくのでメモをとらなくてすむ)

③すべて終わったら停止を押す。

④ラップごとの時間を一覧表に書き写す。

便利な「タイムログアプリ」もたくさんありますので、それをインストールして使う方法もおすすめです。

>>次へ(2/19  22:30更新)

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