相手の気分を害さないために! 知っておきたい【名刺交換のタブー】10選(後編)

2022.03.12 WORK

まもなく桜の花も開花し、新しい生活がスタートするという方もいるかもしれませんね。ビジネスマナーとして身につけておきたいことに名刺交換があります。世界共通の名刺交換の基本について(一社)日本プロトコール&マナーズ協会松田先生にお聞きしました。

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【気品を身につけるシンプルな教え#38後編 名刺の渡し方編】

 

訪問者から先に渡す? 複数いたら順番は?

名刺交換は、訪問者から先に名刺を差し出します。訪問先の相手の役職が自分より下の場合でも、訪問者から先に名刺を差し出します。相手が複数いる場合、複数で訪問した場合は、役職が上の人から順に名刺を渡します。自分の順番が来たら、名刺入れから出して名刺を渡します。その際、名刺を渡す時は必ず相手の前に移動し、手渡しやすい距離に立った状態で渡します。

 

名刺は上位者から下位者に渡すのが基本!?

国際社会では、握手が上位者(役職が上)から下位者(役職が下)の順番であるように、名刺もまた、上位者から下位者に差し出します。原則として、下位者から先に上位者に渡してはいけません。
たとえば、企業の社長や役員クラスの方との面会で、ご本人ではなく、秘書から名刺をいただく場合があります。この場合、名刺は秘書に渡します。お目当ての方から名刺をいただけなかったといって、名刺をいただきたいと言うことは国際社会では失礼に当たります。

日本での名刺交換か、世界共通での名刺交換なのかは臨機応変に対応しましょう。

 

名刺交換のとき、謙虚な気持ちから下のほうから出す人がいます。良いの?

名刺は両手で持ち、胸の高さで受け渡しをし、頂いた名刺はすぐに名刺入れにしまいます。松田先生のお話によると、最近の若い方は謙遜の意味を表しているのかもしれませんが、下の方からお出しになる方がいますとのこと。

なぜ、胸の高さでお渡しするのかというと、マナーの起源にあります。各国のマナーにはいずれも神仏、自然、先祖への祈祷とお供え物を献上することからはじまりました。お供え物を献上するときには敬意をあらわす作法として、人間の息がかからないように、胸以上の高さで献上するという歴史を持ちます。その起源から胸の高さとなっています。

 

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