続柄は「ぞくがら」じゃないの?みんなが間違えている読み方10選(後編)
読めそうで読めない漢字、後編です。
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5 続柄
- 正しい読み「つづきがら」
- 間違った読み「ぞくがら」
原因
「続」を訓読みで「つづき」と読むのが正しいのですが、送り仮名の「き」がないので、つい音読み「ぞく」にしてしまったのでしょうか。
意味
親族としての関係
例文
世帯主との続柄(つづきがら)を書けばよいのですか?
6 依存
- 正しい読み「いそん」
- 間違った読み「いぞん」
原因
「存」は「ぞん」とも読む為、間違いが広まり、今では「いぞん」の方が慣用的に読まれています。
意味
他のものをたよりとして存在すること。
例文
彼はスマホ依存症(いそんしょう)だ。
7 他人事
- 正しい読み「ひとごと」
- 間違った読み「たにんごと」
原因
「他人」は「たにん」と読むからでしょう。最近では表記につられ「たにんごとじゃない」などというように使われるようにもなってきています。「ひとごと」という言葉の方が先にあったことを忘れないようにしたいものです。
意味
自分とは無関係な、他人に関する事。よそごと。
例文
塾の費用がそんなにかかるなんて、他人事(ひとごと)ではありませんね。
8 相殺
- 正しい読み「そうさい」
- 間違った読み「そうさつ」
原因
「殺」が「さつ」と読むからでしょう。
意味
互いに差し引いて損得なしにすること。二人が相互に負担する同種の責務を、その一方的な意思表示により対当額において消滅させること。
例文
1000円借りていたけど、今日のランチ代1000円持つから、
9 訃報
- 正しい読み「ふほう」
- 間違った読み「とほう」
原因
「訃」は「ふ」としか読まないのですが、読み方が分からなかった人が「ト」の部分から推察したのでしょうか……。厳粛な時に使われる言葉ですから、しっかり覚えた方が良いですね。
意味
死亡の知らせ
例文
○○さんの訃報(ふほう)が届いた。
10 何卒
- 正しい読み「なにとぞ」
- 間違った読み「なにそつ」
原因
「卒」が「そつ」と読むからでしょう。「なにとぞよろしく」という言葉は口に出して知っているはずです。頭の中で「なにそつ」と読んでしまっても、口に出るまでに「なにとぞ」に直すように気をつけましょう。
意味
なんとかして。どうにかして。どうか。ぜひ。
例文
何卒(なにとぞ)よろしくお願いします。
慣用読みとして認められていく誤読も
言葉は生き物。変化していくものですし、読み間違いがあまりに多く、そちらの方が定着し、ついには正しい読みとして認められていくこともあります。有名なものに「輸出」があります。みなさん「ゆしゅつ」って読みますよね? でもこれ、もともとは「しゅしゅつ」です。煮沸は「しょふつ」、水圧は「すいおう」でした。これらは慣用読みと言い、もともとそういう読みではなかったものが、慣用的に認められていったものです。
今回選んだ10個も、慣用的に認められているものもありますし、今後は注釈付きで辞書にも載っていくものもあるでしょう。でも、まだまだ「誤用」の域を出ませんので、この際正しい方をしっかりと覚えておきましょう。
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