
更年期に絶対に見直さねばならないこと、それは食事だと思う。運動も大事だけれど、まず食事
「女3人寄れば姦(かしま)しい」ではないけれど、更年期世代の女が寄れば語りだすのが、更年期のあれやこれ話。
たまたま出会った更年期真っ只中のオトナサローネの編集長・井一美穂と、美容家・美容ライターの藤井優美が、今回は、『私たちが「これは更年期だな」と思ってからやったこと、食べたもの』を語り尽くします。
前編『【藤井×井一更年期トーク】私たちが「これは更年期だな」と思ってからやったこと、食べたもの』に続く後編では食事での補強のお話を。
■美容家が語る「やったことがいいと思うこと」②食生活での補強
井一 サプリと言えば、藤井さんはいろいろなインナーケアをされていますよね。
藤井 インナーケアに関しては、もう趣味の領域ですから(笑)。とはいえ、サプリはあくまでも補助食品。メインではありません。当たり前ですが、私たちのカラダは食べたものからできているので、やはり食事は基本ですよね。
井一 これまでの流れで考えると、藤井さんはすごくストイックにやっていそうですね。
藤井 それが全然(笑)! 私、食に関してはすごくシンプルで。産地や食材にこだわるよりも、彩りや種類、旬の果物を多く食べるなどは意識しています。ただ、これまでの取材の知見から、筋肉、関節、肌や髪のためにもたんぱく質は毎食摂るようにしています。
井一 たんぱく質は重要ですよね。どういった食品で補うことが多いのですか?
藤井 肉でも魚でも。ただ、年齢的に消化機能が落ちてきているので、毎回肉や魚だと胃もたれするようになってしまって。今は、自宅で食事をする際は、味噌汁をはじめ、豆腐、枝豆や納豆、煮豆など大豆製品を食事に添えて、植物性たんぱく質を積極的に摂っています。
井一 私も大豆製品はけっこう摂っていますね。というのも、私、体調がすぐれないときは豆乳を飲む習慣が昔からあって。この1年は、豆乳をソイラテとして週1本+もう1本ストックしながら飲むようにしています。お通じが整うので「飲むと違う」という感覚があります。
プラス、この1年は納豆を意識的にいただくようにしています。ただ食すだけでは楽しみがないので、いろいろな物産館に行っては、ご当地納豆を買うのがマイブーム。今は上野の吉池地下の新潟納豆がアツいです!
藤井 いや、井一さんの納豆愛がアツいです(笑)。私は納豆には、刻んだオクラを入れたり、山芋とサイコロ状にカットしたまぐろを混ぜたりした食べ方が多いかな。やっぱり大豆製品は更年期世代の味方になってくれそうですしね。
井一 そうなんですよ。実は私、年末に骨粗しょう症の取材をした際、覚悟はしていたけれど、骨密度が低くて…。それもあってビタミンDに注目したのですが、きちんと摂れるようキノコと鮭も頑張って食事に取り入れています。ビタミンDと大豆イソフラボンは本当に大事。どのお医者様に取材しても確実に言及されますから。
藤井 私はキノコ類も大好きで、なめこの味噌汁やミートソースに刻んだエノキを入れたり、何かしらのキノコ類もいつも常備しています。そう考えると、意識していたワケではないけれど、私、更年期にいい食事をしていたんだ! そのおかげか、骨密度は今のところ問題なし!
井一 藤井さんの場合、旬の果物も積極的に摂っているから抗酸化力も高そう。
藤井 それもあるかもしれませんね。この時期はビワやスイカ、アメリカンチェリーなどをいただきますが、果物はわりと毎食の習慣になっているので、ブルーベリーやブドウなど、手軽に食べられるものも多いかも。こちらも意識していたワケではないけれど、ポリフェノールの一種のアントシアニンが豊富だから抗酸化力が高そうですね。
■大豆イソフラボン成分の中でも「ゲニステイン」に注目。私たちを助けてくれる強い武器になる
井一 ポリフェノールの一種である大豆イソフラボンは、女性ホルモンと似た働きを持つことが更年期世代に広く認知されていますよね。ただ、それが作用するかどうかは、その人の腸次第。何種類かある大豆イソフラボンのうち、昨今にわかに注目度が上がっている「ゲニステイン」は意識して摂りたい成分です。
藤井 ゲニステインはその高い抗酸化力に着目し、医療分野で盛んに研究がされています。お味噌やお醤油なんかに多く含まれてて、エストロゲン受容体に結合しやすいそうですね。ここにも「大豆製品が更年期にいい」と言われる理由があったんですね。
井一 日頃からお伝えしていることですが、更年期は「これだけでカンペキ」な唯一解のケアがあるわけではなくて、できる限り広く一つでも多く武器を持たねば乗り越えがたいものです。「更年期困るよね~」と笑って話せる友人、乗り越える知識をくれる先輩、推し活、今日1日を幸福に終えるためのよい香りの入浴剤、落ち込む心を持ち上げてくれる服、すべてが大切。
そんな中で私たちが新しくひとつ手にするべき味方がゲニステインだと思います。抗酸化力も高く、プレ更年期からアフター更年期までを視野に入れて私たちのベースロードを底上げしてくれます。
これからの老年期を考えると、更年期は運動、食事、生活習慣を整えて身体のコンディションをベースアップする絶好かつ最後のチャンス。とにかく手でつかめるものはすべてつかんで、1つでも多くの味方を身に着けていってください!
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