更年期世代、何度も言いますが、生活習慣は本当に絶対見直してほしい【高尾美穂先生の更年期の話#4】

雑誌の連載、テレビのコメント、ポッドキャスト……いつ、どこで触れても、同じようにあたたかく清々しい気持ちを受け取れる。そんな産婦人科医の高尾美穂先生に、普段からそっと心を支えてもらっている人も多いのではないでしょうか。

高尾先生をお招きして、主婦の友社の雑誌『健康』×オトナサローネ発の社会提言『アフタヌーンエイジプロジェクト』コラボレーションイベントのお話会が開催されました。

そのお話を7日連続で配信中。

 

何度も言いますが、生活習慣は本当に絶対見直してほしい

産婦人科を受診して受ける「プロのケア」に対して、自分で行うのが「セルフケア」。よく挙がるのはサプリメントですが、もっとシンプルにできることが「生活習慣の見直し」です。

 

と言うと、皆さん「ああ、生活習慣、大事よね」と思いますよね。

 

みんながそう思う理由は、第一に「わかっているけどさ……」でしょうか。「食べる・動く・話す」と聞くと、「高尾先生の話は、全部ここへいくよね」と思われるかもしれませんね(笑)。しかし、「食べたらいいことが起きる食べ物」は、世の中にそうは存在しません。自分で選べて、上限を決めずに食べられるもので、体がそんなに大きく変わることはありません。そこまで効くならば、それは医薬品になっているはずです。

 

「食べる」習慣で意識したいのは、「適正体重の維持」です。なぜ大事かというと、体の健康維持のどこにでもこの要素が出てくるからです。

 

がんになりにくい5つの項目、「禁煙」「節酒」「食生活」「身体活動」「適正体重の維持」を満たしている女性は、発がんリスクを約40%下げられます。これに反して、たとえば太りすぎている場合は、子宮体がんと乳がんが増えます。BMIでいうと22くらいが、やせでも肥満でもない、ちょうどいい数値なので、そこを目指してください。

(BMIの計算の仕方)

体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)=22あたりを目指したい

 

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お話/高尾美穂先生

産婦人科専門医。女性のための統合ヘルスクリニック イーク表参道副院長。医学博士。スポーツドクター。ヨガドクター。東京慈恵会医科大学大学院修了。同大学付属病院産婦人科助教を経て2013年より現職。

 

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