内臓脂肪は減ったのか?「アライ」を飲んで2か月、56歳男性が気づいた「意外すぎる盲点」
4月の発売以来、夏に向けて関心が高まる内臓脂肪減少薬「アライ」。有効成分「オルリスタット」が腸内での脂肪分解酵素リパーゼの活性を阻害、食事由来の脂肪分の吸収を抑制。脂肪分の約25%を便として排出できると期待されます。
4月の発売からすぐ「予備知識なく飲んで」、その体験を5月に配信、大反響だったノブユキさん(仮名/56歳・自営業)から服用2か月の体験談を聞きました。
「現状2㎏痩せました。最初は驚きでしたが、身体が慣れてきたのか」
「アライ」には①18歳以上 ②腹囲が女性90㎝以上、男性85㎝以上 ③生活習慣改善の取り組みを行っていること、という3つの購入条件があります。飲み始めた4月の時点で身長180㎝のノブユキさんは体重75㎏、腹囲85㎝でした。
前回の体験談では初めて体験する「しみ出る油」の驚きを語ったノブユキさんですが、その後はどう服用したのでしょうか。アライの説明書には「1日3回食前もしくは食中の服用」とあります。
「私は個人の自営業で出勤がないかわり、生活時間が不規則なものですから、毎日規則正しく3回服用はできませんでした。前回記事では最初に飲んだ翌日に大量の油脂が排出されたお話をしましたが、今でも翌日にスポーツやデートが入っていると、ついうっかり出てしまうのが怖くて。油脂を多く摂るときに飲んでから食事をする、という利用の仕方に落ち着きました」
その服用方法は発売元の指定通りではないため、意図通りの効果はない可能性があります。が、いっぽうで「そう飲まざるを得なかった」事情も理解できます。
「体が慣れてくるのかもしれませんが、その後は初回服用時ほどの大トラブルはありません。初回、トイレで水面に大量の油脂が浮いた洗礼が効果的で、知らず知らずのうちに油脂を使った食事を摂らなくなったのでしょう。結果的にこの2か月で何も我慢をせず体重が2㎏ちょっと減っています。これだけ減るとウエストがすっきりしますね。とはいえ、大事故はなくてもギリギリ状態が2回ありました。地下鉄の車内と、ゴルフ場でした」
結果的に「お酒を飲みすぎる」ことがなくなった。食事コントロールの成功
ノブユキさんの場合、アライが効いているとき、つまり油分多めの食事を摂ったときは、毎回かなりの量の油脂が排泄されるそう。トイレ便器の水面にリング状につく油脂が落ちにくいため、いろいろ検討した結果、最終的には食器洗い洗剤と使い捨てのブラシをトイレに備えるようになったと言います。
「1つめのトラブルは地下鉄車内でのお話です。その前夜は近所にインド料理を食べに行き、炒め物の皿のギトギト具合を見て帰宅即アライを飲みました。これがよく効いて、尾籠な話でごめんなさい、翌朝は水面に多量の油滴が浮きました。事件が起きたのはこの日の夜です。四谷の野球居酒屋に行き、久しぶりに会う大学時代の友人たちと話が盛り上がって。ちょっと飲みすぎてしまいました」
結果的に5時間近くお店に滞在、ビールをジョッキ5杯、焼酎のソーダ割などを飲んで帰路につきました。しかし、水分の摂りすぎか、帰りの地下鉄の車内でお腹が緩くなりました。普段からお腹は緩めなので、これくらいは大丈夫だなと思っていたところ、ふとお尻に油分を感じたのだそう。
「あれっ?!となって、慌てて途中下車しました。知らない駅はトイレの場所も分かりにくく、ただでさえ長いエスカレーターがもう遅いのなんのって。おかげさまでギリギリ間に合ったんですが、下着にごく薄く油脂が付着していて。そのまま下着は処分して、タクシーで帰宅したので痛い出費でした。アライを飲んでいる間は飲みすぎちゃだめだという無意識の教訓になったんでしょうね、気づくとどうも自然にお酒をセーブしていて。結果的に、肝臓が休められているおかげか、この2週間ほどは朝の目覚めがすこぶるいいですね」
ここまでの前編記事ではアライ服用中に起きたピンチを語ってもらいました。続く後編では「ピンチを乗り越えて得たもの」を教えてもらいます。
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