「食べるだけで体脂肪が減る?」おなじみヨーグルトが密かに持つパワーを「じゅうぶんに引き出す」食べ方とは【抗肥満研究担当者に聞いた・前編】

40代になったあたりから、「以前のように簡単にやせられない……」と思っている人は多いはず。体のあちこちにたまっていく脂肪をまとい、徐々におばさん体型になる現実から、目を背けていませんか。

 

その解決法として、更年期世代のダイエット効率をあげ、美容・健康効果の高い最新の「腸活」について取材してきました。

主婦の友社から『体もメンタルも腸からポジティブに!美腸の教室』という書籍も出版している一般社団法人「日本美腸協会」主催「腸の力がアップする美腸食革命~発酵性食物繊維の健康効果」と題したトークイベントに、さまざまな”美腸のプロ”が登壇されました。

 

その中で、江崎グリコ タンサ脂肪酸プロジェクト 抗肥満研究担当者から、近年ダイエット関連で注目される「短鎖脂肪酸」について興味深いお話がありました。「上手に取り入れるポイントはビフィズス菌入りのヨーグルト」だと話します。最新研究から明らかにした、美容と健康にいいイメージのある「ヨーグルト」のもっとも効果的な食べ方とは?

短鎖脂肪酸のパワーと、腸内でどんどん増やす食事方法もご紹介するのでぜひご参考に!

 

善玉菌が作り出す「酪酸」「プロピオン酸」「酢酸」

ビフィズス菌入りのヨーグルトを食べることで、腸内で作られる物質「短鎖脂肪酸」。ここ20年のヘルスケア領域では研究が進み、「健康な体づくりをサポートする働きがある」ということが常識となっています。

ビフィズス菌などの善玉菌が、食物繊維やオリゴ糖などをエサとして食べると大腸内で発酵してつくられます。一言で「短鎖脂肪酸」といっても、いくつかの種類があります。健康に良く効果を期待されているのが、主に「酪酸」「プロピオン酸」「酢酸」です。

 

夢みたい!短鎖脂肪酸がもたらす4つの「体にいいこと」

短鎖脂肪酸。聞きなれない言葉ですが、これには次に挙げた4つの大きなメリットがあります。年々痩せにくくなり、ダイエットにお悩みを抱えるオトナサローネ読者は知っておいたほうがいいキーワードです。

 

・脂肪の蓄積を抑える!→体脂肪を減らす

……大腸内でつくられた短鎖脂肪酸は、体内に吸収されて血流に乗り、全身を巡ります。脂肪細胞に到達すると、脂肪組織に栄養が取り込まれるのを防ぎ、脂肪の蓄積を抑えることで体脂肪を減らす効果が期待できます。

 

・交感神経を活性化し体温を上昇!→基礎代謝を高める

……短鎖脂肪酸は、血流に乗って全身に広がり、体温、血流、呼吸などをコントロールする交感神経に到達。交感神経を活性化させ、心拍数や体温の上昇を促し、基礎代謝を高め脂肪を消費しやすくします。

 

・腸のバリア機能を高める!→免疫力を高める

……一般的に腸は、食事とともに体内に入るウィルスや病原菌による感染、炎症のリスクにさらされています。短鎖脂肪酸の中でも酪酸やプロピオン酸は、元気な腸粘膜を維持して腸のバリア機能を高め、免疫力アップに貢献しています。

 

・殺菌&増殖を抑える効果も!→悪玉菌を抑える

……腸内では、善玉菌と悪玉菌が勢力争いをしています。そんな中、短鎖脂肪酸は腸内を適度な酸性に保ち、善玉菌を優位にサポートする働きがあります。また、酢酸には悪玉菌を殺菌し、加えて増殖を抑えるうれしい作用も。

 

いかがでしたか?前編記事では、ビフィズス菌入りのヨーグルトを食べることのメリットをお伝えしました。続く後編では、具体的な食べ方のコツやおすすめのレシピについて紹介します。

▶▶▶「体脂肪を減らす」「基礎代謝アップ」もはや天然の痩せる薬!?「タンサ脂肪酸」を腸内に増やす食べ方にはコツがあった!【抗肥満研究担当者に聞いた・後編】

 

【取材協力】江崎グリコ タンサ脂肪酸プロジェクト 抗肥満研究担当者

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