
38歳で東大に合格した芸人。「学びなおし」の大切さを実感して、気づいた「公平性」の重要さ
芸人をしています。
さんきゅう倉田です。芸人になってからなぜか税金や金融の勉強を始め、それを仕事や私生活でアウトプットしていたら、「面白い」と言ってもらえるようになり、それで学ぶことが好きになって、力試しの意味もあって東大受験をすることになりました。
35歳のときです。
以前は日本大学に通っていましたが、付属の高校から内部進学なので受験勉強は全くせず、東大が初めての“受験”です。
東大受験がいかに大変か、足切りを突破する受験者のレベルがどれほど高いか、当時は想像できませんでした。
38歳で合格してから知りましたが、ほとんどの受験生が中学受験をして中高一貫校に進学するし、そうでなくとも高校受験をして県内で1.2を争う高校に進学し、その高校の中で上位層にいた人たちばかりです。
賢さは遺伝的な要因もあるけれど、環境によって大きく伸びます。
長期間深い思考や勉強を続けていれば賢くなるし、著名な私立大学に合格するほど勉強ができても社会に出てのんびりした環境にいれば思考は鈍化します。
いませんか、みなさんの周りで東京の有名私立大学や地方の国立大学を卒業したのに、脳の調律がぽよんぽよんの人。
卒業後のその人の行動や思考が研ぎ澄まされていれば賢くなるし、そうでなければ衰える。学歴によって様々な機会は得られるけれど、本人にやる気がなければ機会は活かせない。
だから、学び直しは重要だし、何歳になってからでも学んだほうがいい。
さて、39歳になった東大生の自分が大事にしていることの中に“公平性”があります。公平でないことはほとんどの場合に悪いことだとされるし、判断のものさしとしてとても正確です。だからこそ、公平でない行為や発言には容易に反応することができます。
公平か否か
先日とある講義の教室に行ったら冷房の効きが著しく悪かった。その建物の空調が利用者に優しくないことは把握していましたが、気温が30度を超える中で、このような室温設定にしていることに不快感を隠せませんでした。
どのような理由があるのでしょうか。室温を確認していないことは間違いない。管理方法に欠陥があるに違いない。
この建物の各部屋の空調は“全館管理”と呼ばれる方法で調整され、各部屋でコントロールできません。だから、部屋の空調のモニターに「32℃」と表示されても、手をこまねくことしかできない。
講義の開始前から、着席した学生は「暑い、暑すぎる」などと唱え、真夏のアスファルトに落ちてしまったアイスクリームのように机の上にゆっくりと溶けていっています。その様子を見ていた講義を担当する先生は、学生たちに向かって言いました。
「暑いですよね。全館管理になっていて、自分にもどうすることもできません。みなさん、水分補給をしてください」
もはやどうすることもできないのではないかと考えていた学生たちは、一縷の望みすら失ったことで絶望の待つ深い谷底へ転がっていくように表情を変え、蒸し暑い教室内にねっとりとした不快な諦念が満ちていくのを感じました。
空調の音すら聞こえない無音の教室で、ぼくの近くにいた学生がぼくにだけ聞こえるくらいの声で言いました。
▶続きの【後編】を読む▶うだる暑さの教室で近くの席にいた学生がさんきゅう倉田さんにつぶやいた「公平であること」の重要性。ビジネスマンの仕事への向き合い方としても参考にもなるような、学びのあるつぶやきの中身とは……。__▶▶▶▶▶
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