更年期対策は45歳からでいい?「更年期世代」がゆらぎ年代健康成分「ゲニステイン」を今すぐ始めるべき理由は【医師に聞く】

2024.10.30 WELLNESS  [PR]

Presented by キッコーマンニュートリケア・ジャパン

更年期とは閉経の前後5年、合計10年の時期を指す言葉です。日本人の閉経平均年齢はおよそ50~52歳なので、45歳から57歳の間は更年期に該当する人が多め。この40代半ばから50代半ばは更年期に限らず体がさまざまな不調にさらされる「ゆらぎ年代」です。この時期をよりよく過ごすためには、減少していく女性ホルモンと体の加齢変化を理解したうえでの積極的なアプローチが欠かせません。

 

更年期障害啓もうに注力する主婦の友社のウェブ媒体『オトナサローネ』は、キッコーマンニュートリケア・ジャパン株式会社とともに、読者世代である40代50代に向け「更年期に大切な4つのこと(+1)キャンペーン」を実施中です。更年期世代に「できることから」自分を助ける対策をすすめると同時に、ゆらぎ年代健康成分である「ゲニステイン」の理解と普及を目指すこのキャンペーンですが、その「ゲニステイン」とはいったい何なのでしょうか。

 

更年期世代が見舞われる不調とそのケアについて、キッコーマン総合病院 産婦人科部長 秋津憲佑先生にお話しを伺います。

 

「もしかして更年期?」と思ったとき、総合病院の婦人科を受診するメリットとは?

キッコーマン総合病院 産婦人科部長 秋津憲佑先生

キッコーマン総合病院は、野田醤油醸造組合(キッコーマンの前身)の直営病院として大正3年に設立されました。企業立病院の中でも全国唯一食品メーカーを母体としますが、広く一般に開放し、地域の健康増進に注力してきました。ちなみにまでお料理のおいしさに高い定評があり、レシピ本も出版しています。

 

「長年に渡って地域に根差してきたので、親子2代・3代の、ご自身もここで生まれた患者さんもいらっしゃいます。そのため産婦人科は出産だけでなく、初潮期から更年期、アフター更年期までを含む女性の不調全般を扱うのが特徴です」

 

更年期関連の症状での受診は40代半ばから50代後半の女性が中心ですが、もう一つ秋津先生が感じている昨今の傾向があるそう。

 

「産婦人科受診のハードルが下がってきたと感じます。というのも、更年期世代が更年期症状に該当する体調不良を感じたとき、内科を経由しないで直接婦人科に来院するようになったな、と」

 

キッコーマン総合病院の更年期での初診時、訴えが多いのは、暑くもないのに急に汗がカッと出るホットフラッシュ(ほてり)・のぼせなどの血管運動症状のほか、イライラ・落ち込み・寝つきの悪さ・気分の変調など精神症状、そして手のこわばり感など関節症状なのだそうです。

 

「最初から婦人科に来ていただけることで、投薬など積極的な治療にもスムーズにつながります。中にはちょっと気が焦ったのか30代での来院もありますが、更年期症状はあくまでも女性ホルモンの減少に伴って起きる症状。想定世代より極端に早い場合は他の疾患が背後に隠れている可能性があります。こういう場合は他の科と連携して原因を突き止める必要があるため、とりわけ更年期の入り口で私どものような総合病院に来院してもらうことには大きなメリットもあります」

 

背後に不調を引き起こす原因疾患が隠れていないかを一つずつ確認し、何もなかった場合にはじめて「更年期症状です」と診断できます。それがワンストップでできるわけですから、確かにメリット大。漠然とした原因不明の不調ならば総合病院、ピンポイントに治療をお願いしたい症状があるなら近所のクリニックと使い分けることもできそうです。ちなみにまで、秋津先生の科では治療はどのように進めるのでしょうか?

 

「女性ホルモンの減少が原因ですので、ホルモン補充療法(HRT)を行う場合があります。血管運動症状と呼ばれるホットフラッシュやのぼせは血管の運動性が悪くて起きているため、エクササイズなどで運動性を改善するのが有効。こうした生活指導習慣や、漢方などを組み合わせて治療を始めます」

 

更年期症状に有効な対策、いろいろあるけれど……ホットフラッシュのオススメは「運動」?

秋津先生の経験では、ホットフラッシュ対策には運動はおススメなのだそう。中でもランなど有酸素運動が好相性だと言います。

 

「そのほか、めまいや肩こりも血管の運動性不良に起因しています。その治療に大豆イソフラボンのひとつである『ゲニステイン』が配合されたサプリメントを勧めることもよくあります。というのも、HRTだけでは解決できない症状があるからです」

 

ホットフラッシュや肩こり、めまいなど「血管運動性」の症状にはHRTが比較的有効とされますよね?

 

「そのほかの、イライラや抑うつなど『精神症状』にはエストロゲンが関与しないのではないかという説もあるくらいに、奏功するかどうかが分かれます。HRTはなんとなく怖いし、漢方も飲みにくい、そういう人にはサプリメントが有力な選択肢になるのです」

 

実はイライラ、抑うつは漢方の得意分野とも言われるのだそう。

 

「漢方ももちろんいいけれど、もうひとつ、大豆イソフラボンが更年期世代にいいということも市民権を得てきました。ですから、ここ数年は患者さんの側から、イソフラボンもあるみたいですが先生はどう思いますかと直接聞かれることが増えました。心理的なハードルが薬よりも低いこともあるので、私も大豆イソフラボンを勧める機会がどんどん増えています」

 

しかし、サプリメントはあくまでも食品の一部であり、効果効能をうたうものではありませんよね?

 

「一般的にはそうなのですが、大豆イソフラボンについては『産婦人科診療ガイドライン婦人科外来編2023』にも『ホットフラッシュに対して、大豆イソフラボンなどを用いる』と記載があります。記載されるだけのことはある有効な手段だなと日々感じています。更年期症状は300種類くらいあると言われますから、ひとつひとつに効果あるのかと言われると難しいのですが、全般的に底上げしてくれるという期待感が医療の現場にもあります」

 

HRTは投薬を希望するかしないかがまず大事で、医薬品である以上は副作用もあります。副作用が怖い場合には無理強いはできないため、次の選択肢となる漢方やサプリメントが医師にとっても「次の切り札」として大切なのだそう。しかし、大豆イソフラボンにはなぜそんなに期待が集まるのでしょう。

 

大豆イソフラボンはなぜ更年期症状はじめ「ゆらぎ年代」のセルフケアに期待大なの?

「大豆イソフラボンはポリフェノールの一種で、女性ホルモンのうちエストロゲンと化学構造がよく似ているため、分泌が少なくなっていく女性ホルモンの変わりに受容体に反応すると考えられています。ゲニステイン、ダイゼイン、グリシテインの3種類があります」

 

あれ、エクオールは大豆イソフラボンに入っていないのですか?

 

「はい、エクオールはダイゼインが腸内で腸内細菌によって変換されたもので、大豆イソフラボンそのものではありません。ちなみに、大豆イソフラボンには糖がくっついた状態の『グリコシド』と、その糖が切り離されて吸収しやすくなった『アグリコン』があります。ゲニステインはアグリコンに分類されるので体内への吸収性が高く、抗酸化力も強いというデータがあります」

これから医師の間でも「ゲニステイン」が知られて、市民権を得ていくのではないかと秋津先生。ところで、抗酸化作用が強いと、更年期症状に悩まされる「ゆらぎ年代」にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

 

「細胞自体の老化を抑える作用が期待できます。他のイソフラボンに比べて強いというのは魅力的ですよね。疾病のうち多くは細胞の老化で発生しますから、疾病予防も期待できるのではないでしょうか」

 

もうひとつ、ぶどう種子ポリフェノールにも強い抗酸化力が期待されます。これら両方が配合されているサプリメントならばWの効果で最強というわけですね。

 

「ポリフェノールには単体の処方薬がないので、サプリメントとして摂取する以外ないのです。老化を軽減すること、そして、細胞の酸化的損傷を抑制する段階で抗酸化力が発揮されます。そのサポートとしてゲニステイン+ブドウ種子ポリフェノール(プロアントシアニジン)があればより細胞の老化を抑えることができます」

 

しかし従来、抗酸化というと「さび」「エイジング」など「見た目の酸化」に終始する印象があります。

 

「医療の現場からは病気からの身体そのものの回復が魅力的なのです。抗酸化力のある成分はどんどん取り入れていくべきもので、飲んで損をすることはありません」

 

具体的に、手応えが期待できる更年期関連症状にはどんなものが?教えてください!

最後になりましたが、ゆらぎ年代健康成分「ゲニステイン」(大豆イソフラボンアグリコン)に医療の面から期待できる効果を教えていただけないでしょうか。

 

「まず、不眠、抑うつなどの精神症状、ホットフラッシュなどの血管運動症状、めまい、疲労など身体症状に代表される更年期症状の緩和は大いに期待しています。また、個人的には更年期に現れる手指の症状(しびれ、こわばりなど)の緩和にも手応えがあります。もうひとつ、骨粗しょう症リスクの低減も大きい。最近では整形外科だけでなく産婦人科でも骨密度測定を行い、HRTが骨密度減少に奏功しているか測定するようになりましたが、HRTやゲニステインで気をつけている人のほうが骨量の減少幅がゆるやかではないかなと感じます」

 

このほか、乳がんリスク低減の可能性(乳癌診療ガイドライン②疫学・診断編2018年版)も示唆されています。

 

「ブドウ種子ポリフェノール『プロアントシアニジン』の摂取も重要です。ガイドライン婦人科外来編2023に『ブドウ種子ポリフェノールの摂取によるホットフラッシュを含む更年期症状の改善』が掲載されています。これら、期待値の高いものを総合的に摂取していくのがベストでしょう」

 

国内随一の醤油のプロフェッショナルであるキッコーマン。原料である大豆を長年研究した研究結果から、自信を持ってお薦めする間違いのない成分が、ゆらぎ年代健康成分「ゲニステイン」です。

 

ゲニステインはもともと、大豆食品、特に味噌に多く含まれるため、食事として日本人の日常の中に溶け込んできた時間が長く、誰もが自然に摂取してきた、日本人の健康長寿を長年に渡り支え続けてくれた成分だと言えます。

 

抗酸化作用の強いブドウ種子ポリフェノール(プロアントシアニジン)と併せて、これからの私たちを支えてくれそうですね。

 

お話/秋津憲佑先生

2013年東京医科大学卒業。産婦人科一般のほか低侵襲手術に関する造詣も深く、傷が少ない東京医大式吊り上げ式手術、お腹に傷を付けないvNOTES式(経腟的内視鏡手術)、手術ロボット・ダヴィンチシステムを用いた手術なども手掛ける。

 

撮影/畠山あかり