職場で倒れた私、「もうこれ以上は耐えられない」60歳目前で転職。転院したら長年悩んでいた「冷え」も改善されて(後編)

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、本連載ではそのあり方を取材しています。
※ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです。

 

前編『50歳で閉経後、不整脈で心臓バクバク。「いまだけだから」というけれど「めっちゃ長い」トンネルの終わりはなかなか見えなくて』に続く【後編】です。

【100人の更年期#118】後編

 

◆タマキさん 59歳
大阪府在住。21歳の娘と暮らす医療従事者。夫とは離婚、33歳の長女は独立。50歳前後からさまざまな体の異変を感じ始める

 

「このまま続けたら、長時間勤務に体が耐えきれない」

当時の上司は男性。職場も更年期のことは分からない若い女性ばかり。たとえ医療現場であっても年齢や性別が異なれば、更年期が理解されないのは他の職場と同じです。
タマキさんは「定年までわずかだけれど、このままでは自分が壊れてしまう。65歳まで働くためには、職場を変えたほうがいい。いまを大事にしなければ」という思いで一念発起。60歳を目前に、転職をすることにしました。

 

若いころ、「定年までもう少しなのに、途中で辞めていく人がいるのはなぜだろう?」と思って眺めていたけれど、自分がそういう立場になって初めてわかったことがあるといいます。また、定年とともに大きな病気になったり、あっけなく死んでしまった先輩たちの姿が思い出されもしました。

 

「自分で守らないと、誰も守ってくれない」。精神科医からそうアドバイスされたこともあり、自分を守るために転職することにしました。新卒以来、ずっと同じ勤務先だったので、転職活動は生まれて初めての経験。「書類の書き方ひとつ分からず、きつかった」と振り返ります。

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