年収600万の夫が、過労うつで休職。「月7万の養育費」が払えない!裁判所からの「履行勧告」に追い詰められた、再婚妻の悲痛な叫び
家計を押しつぶす「月7万の養育費」と、届いた衝撃の『履行勧告』
家計を最も圧迫していたのが、幹夫さんが毎月支払い続けてきた7万円の養育費でした。過去にも一度うつ病を経験していた幹夫さんにとって、今回の再発は長期休職を意味していました。この窮状で養育費を満額払い続ければ、毎月3万円から4万円の赤字が積み重なる計算になります。
困り果てた幹夫さんは元妻へ「休職中は毎月3万5000円に減額させてほしい」とLINEで苦渋の訴えを入れました。しかし元妻は「そんなの理由にならない!」「約束したんだから全額払って!」と一切耳を貸さず、激しい非難を浴びせ続けたのです。ただでさえ心身の安静が必要な病床の夫は、元妻との不毛なやり取りで症状がますます悪化してしまいました。減額の合意が得られないまま約半年間、苦肉の策として半額だけを振り込み続けていたところ、ある日突然、自宅に家庭裁判所から封筒が届きました。
封筒の中身は「履行勧告」の通知書でした。離婚調停などで決まった養育費に未払いが発生した際、権利者である元妻の申し立てによって裁判所から義務者へ支払いを催促する書面です。そこには、未払い額が計21万円に達していることや、確定判決と同等の効力があり履行しなければならない旨が厳格に印字されていました。
私がやるしかない…病床の夫に代わり、41歳妻が立ち上がる決意
「このままじゃ夫が壊れてしまう……どうしたらいいんですか!?」と不安に押しつぶされそうになりながら、筆者のもとへ相談を寄せてきた恵理子さん。
厚生労働省が公表した2024年の人口動態統計でも、結婚全体に占める再婚の割合は24%と約4人に1人にのぼり、子連れ離婚や再婚家庭における経済トラブルは決して珍しくありません。
幹夫さんは離婚当時から元妻への養育費支払いに追われ、貯金はゼロでした。恵理子さんと出会った頃も財布はすっからかんで、最初のデート代は恵理子さんがおごったほどでした。結婚後もほとんど蓄えがない状態での休職だったため、猶予なしの極限状態に追い込まれていたのです。
病床で苦しむ夫に養育費の減額交渉をさせるのは限界がありました。「養育費を踏み倒す気なんて一切ありません。主人が復帰するまでの間、支払いを猶予してほしいだけなんです」と涙ぐむ恵理子さん。筆者は「ご主人の代わりに、恵理子さんが元妻と交渉を進めてみませんか」と提案し、元妻との直接対峙に向けた具体的な準備へと乗り出しました。
ここまでは、過労うつで休職中に養育費が支払えなってしまった夫が「せめて半額だけでも」と振り込みをしていたら、裁判所から履行勧告が届いてしまった…という恵理子さん夫婦の窮状をお伝えしました。つづく後編記事では、病状が悪化した夫のかわりに、元妻へ養育費の減額交渉をすることにした恵理子さんの戦略についてお伝えします。
>>つづく【後編】を読む
『「苦しいのはこっちも同じ!」暴言を吐く元妻。過労うつで休職した夫を守るため、41歳の再婚妻が突きつけた「法律の切り札」とは【行政書士が解説】』
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