満期金つき vs 掛け捨て。結局どっちがいいの?自分が加入している保険のメリット・デメリット、答えられる?【FPが解説】

「とりあえず入っておくと安心?」それとも「節約のために見直すべき?」――保険について、こんなふうに迷ったことはありませんか?なんとなく続けているけれど、自分に合っているのか分からないままになっている人も少なくありません。

FP・金融コンサルタントとして30年間活躍してきた川口幸子氏は、保険は「貯める」と「備える」という目的ごとに役割を分けて考えることが重要だと語ります。

本記事では川口氏の著書から、保険の種類ごとの特徴やメリット・デメリットを整理し、自分に合った選び方と無駄なく活用するための基本を紹介します。

※本記事は書籍『FP歴30年の母が20代の娘に伝えたい人生が変わるお金の話』(川口幸子:著/日本実業出版社)から一部抜粋・編集したものです

 

保険は「貯める」か「備える」か考える

保険には大きく分けて、「貯蓄性」と「掛け捨て」の2種類があります。それぞれの特徴と役割を正しく理解することで、無駄な保険料を見直し、家計の無駄を省くことができます。

 

貯蓄性保険とは?

貯蓄性保険は、将来のために「お金を貯める」目的の保険です。代表的なものに終身保険、養老保険、個人年金保険などがあります。万が一の保障を持ちながら、一定期間後に満期金や解約返戻金を受け取ることができます。

〈メリット〉
・一定期間続けると元本が増える場合がある
・老後資金や教育資金の準備にも活用できる
・保障がついていて安心

〈デメリット〉
・途中解約すると元本割れのリスクあり
・柔軟性が低く、月々の負担も重め

貯蓄性保険は、目的と期間を明確にし、信頼できる専門家に相談するのが失敗しないコツです。

 

掛け捨て保険とは?

掛け捨て保険は、 万が一の 「リスクに備える」 ための保険です。医療保険、定期死亡保険、ガン保険、就労不能保険などが代表例です。保険料は安く、不要になれば解約も簡単です。

〈メリット〉
・保険料が安い
・ライフステージに合わせて見直しやすい
・保障内容が最新の医療事情に対応している

〈デメリット〉
・保険料は戻らない(掛け捨て)
・保障を継続するには見直しが必要

とくに医療保険は年々進化しており、「日帰り入院給付」や「先進医療特約」などが一般的になっています。保障内容が古いままだと、いざという時に十分な保障が受けられない可能性もあります。

 

貯蓄と保障は分けて考えるのが賢い!

・貯蓄は銀行や積立投資で。保険で貯める場合は目的を明確に
・保障は掛け捨てで必要な分だけ備えるのが基本
・公的保障では足りない部分だけを補うのが鉄則
・「子どもがいる」「働けなくなるリスクがある」などの状況に応じて、収入保障保険なども検討を

保険は「入って安心」ではなく、「必要なものを、必要なだけ」が原則。定期的な見直しが、お金を守る第一歩です。保険の入りすぎは“心配の先払い”。医療費の上限制度(高額療養費制度)など、公的保障を知ると安心感が変わります。

 

ここまでの記事では、各種保険の特徴とメリット・デメリットについてご紹介しました。つづく関連記事では、住む場所と資産の関係についてお届けします。
つづき>>「家賃の安さ」だけで選ぶと後悔も?都心と郊外、住む場所が「将来の資産形成」に影響する理由【FPが解説】

 

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著者:川口幸子(かわぐちゆきこ)
金融コンサルタント、ファイナンシャルプランナー、宅地建物取引士、国際認定コーチ、マネーセミナー講師。家庭の事情から幼少期に祖父母の元で暮らし、米国や英ロンドン、日本の行き来を経験。資産家ユダヤ人や欧米人富裕層との出会いから”欧米式のお金の教育”を受けて育ち、8歳で長期積立分散投資をスタート、13歳で約400万円を貯める。銀行勤務を経てFP・金融コンサルタントの道へ。金融教育や講演にも力を入れ、現在約4500名の顧客を抱えている。著書に、『ユダヤ富裕層が13歳までに学ぶお金のルール』(秀和システム)、『定年5年前に読むお金の本』(PHP研究所)等がある。

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