「親が倒れてから」困る人が続出…元気なうちに確認しておくべきこととは?親の介護に備える心得5箇条

2026.08.29 LIFE

親が75歳を過ぎて後期高齢者になったとき、子ども世代にできることはあるのでしょうか。元気そうに見えても、ある日突然、介護や入院、認知症といった問題に直面する懸念があります。

いざというときに慌てないためには、親の健康状態や暮らしぶり、財産状況、終末期の希望などを、少しずつ知っておくことが大切です。とはいえ、デリケートな話題だけにいざというときには切り出しにくいもの。できれば元気なうちに備えておきましょう。

本記事では『親が75歳を過ぎたら知りたいことが全部のってる本』から、親が「要介護未満」のうちに準備しておきたいことを紹介します。

※本記事は書籍『親が75歳を過ぎたら知りたいことが全部のってる本』(主婦の友社)から一部抜粋・編集したものです
※監修:黒田尚子(1級FP技能士・一般社団法人患者家計サポート協会顧問)

 

親が「要介護未満」のうちに学んでおくこと、準備すること

大事なことは予兆に気づき、モノ・カネ・ココロの準備をすること

「後期高齢者」という呼称に賛否はありますが、実際に75歳くらいから、要介護状態になる人は徐々に増えていきます。

「親が倒れた⁉」と大あわてするのではなく、早い段階でその予兆に気づき、介護や入院に備えるモノ・カネ・ココロの準備をしておきましょう。たとえば後述の5箇条です。直接聞きにくいこともあるかもしれませんが、日常の会話から少しずつ聞き出していくことはできると思います。

それと並行して、子どもがしておきたいことがあります。1つ目は、きょうだい間で将来の介護の方向性について話し合っておくこと。親の介護について、それぞれの考えを知っておきましょう。

2つ目は、介護について学び始めることです。特に知ってほしいのは認知症についてです。要介護になる原因の第1位は認知症ですから、誰にでも可能性はあります。MCI(軽度認知障害)の段階で気づけば状態を改善することができます。

また、介護保険制度の利用法、親の住む地域のサポート制度などを知っておくことも大切。「○○市・高齢者のしおり」など、親が住む街のハンドブックを役所でもらっておくと便利です。

 

認知症の正しい知識をもとう

今は認知症に関する書籍がたくさん出ています。病気の基礎知識に関する本だけでなく、読みやすい体験マンガやエッセイも多数。ネットで調べるなら公益社団法人「認知症の人と家族の会」が参考になります。

 

親の介護に備える心得5箇条

心得1:親の健康状態と通院状況を把握する
親が通っている病院、かかりつけ医の名前や連絡先、持病の有無、健康保険証・診察券・お薬手帳の置き場所などを確認しておく。できれば一度、かかりつけ医に会っておきたい。

心得2:生活の様子・家の中などを観察する
室内が散らかっていないか、冷蔵庫の中に消費・賞味期限切れ食品があふれていないかなどをチェック。認知症になると不要なものを買いすぎてしまう傾向がある。

心得3:お金と財産の話を少しずつ始める
介護や医療にかかる費用は、親のお金を使うことが大原則。年金額や財産を聞いておかないと、どんな介護が受けられるか、どんな施設に入れるかのめどが立ちにくい。

心得4:「終活」に備えて親の希望を聞いておく
たとえば延命治療をするかしないか、体が動かなくなったり認知症になったりしたときに施設に入所しようと思っているのかなど、将来の話を少しずつしておきたい。

心得5:緊急時の連絡・支援体制を整える
親が緊急入院したときに真っ先に駆けつけるのは誰かなど、具体的なケースを考えながら相談しておこう。きょうだいだけでなく、近状に住む親戚などとも助け合いたい。

 

▶「聞きにくいこと」を聞くコツは?

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