手取り年200万台で年100万貯めた人が「やめたこと」は意外にも…
収入が少ないから貯金できないと言い訳していませんか? ファイナンシャルプランナーとして相談を受けていると「この手取りでこんなに貯金してるの!」と感心するツワモノもいます。今回は手取り年収200万円台なのに年間100万円貯めた佐那さん(仮名)がしていた3つのことを紹介します。
まずは、「その場しのぎ」の生活にサヨナラ!
佐那さん(仮名)プロフィール
・おひとりさま会社員 38歳
・手取り年収 280万円(月19万円+ボーナス26万円×2回)
・家計の内訳 ・家賃 4.5万円
・食費 3万円
・通信・水道光熱費 3万円
・交通費 1万円
・趣味・交際費 1.5万円
・その他 1万円
・貯金 5万円
・ボーナスの内訳 ・好きなことに6万円、貯金20万円
→毎月5万円×12か月=60万円
→ボーナス時20万円×2回=40万円
→合計年間100万円貯金達成
・貯蓄残高 約800万円
「29歳まで、そんなに収入ないし……貯金がなくても仕方がない……と思っていました。
30歳を目前に、このまま結婚しないかも、ずっと一人だとしたらヤバイことになるのでは?と改心し、1年で100万円貯める!と一念発起。
それまで財布からお金が無くなってはATMで数万ずつおろし、クレジットカードもポイント目的でなんとなく使い、
請求がきてから焦ってやりくりする……というその場しのぎでしたが、一気にサヨナラしたのです」。
(29歳から9年で900万円貯まる計算ですが、たまに海外旅行やご褒美ショッピングで使っているので現在800万円となっています)
年間100万円貯めるポイントその1・あえて全部現金払いで使える限度額を設定
キャッシュレス化がすすみ、クレジットカードでポイントを貯めたり、ペイペイやLINEペイなどの電子決済でキャンペーンにうまくのればかなりお得なやりくりができる時代になりました。しかし、佐那さんが貯められない原因は「お金を使っている感覚が薄い」こと。給料日になれば働いたご褒美にと飲みに行ったりリッチなランチを楽しみ、現金を引き出してATMの出金明細を見て数万円しかなかったら焦り、次の給料日まで外食せず自宅でおとなしく卵やもやしや豆腐など安い食材で耐え、お昼はコンビニおにぎりのみという悪循環。まさに「その場しのぎ」生活でした。
クレジットカード払いは一見お得なようですが、お金を使っているという意識が薄く使いすぎてしまう傾向があります。そこで、あえて普段のスーパーでの買い物、外食など口座引き落としで支払う出費以外はすべて現金で支払うことにしました。給料日に現金を5.5万円おろし、その中で日ごろの出費をまかないます。食費のやりくりが上手くいったら、外食をちょっとランクアップしていいお店にするのもよし。上限を決めることで支出を抑えることができました。
年間100万円貯めるポイントその2・あえて家計簿はつけない
お金のやりくりをしっかりしようと思ったら、まず家計簿を書かなくちゃと思うところです。しかし佐那さんは、貯金を続けることが大きな目標です。家計簿をつけて面倒になってやりくりをあきらめてしまうなら、最初から書かないと決めました。書かないかわりに、年間100万円を貯めるためには月5万円、ボーナスで20万円と目標額から逆算して貯める額を設定しました。
貯金と口座から引き落としになるお金から残ったお金でどうやりくりするかはアバウトでOK。これなら面倒な記帳がなく続けられます。使えるお金はここまでと上限をつけることで、外食を楽しんだらしばらくは自炊の夕食、お昼も節約してお弁当持参にと工夫するようになりました。そして、たまに通帳を記帳して残高をながめてニヤリと笑うのがポイントだそうです。
年間100万円貯めるポイントその3・あえてお金を使う時はめいっぱい使う
ただ貯めているだけでは楽しみがありません。1年に1回はお金をめいっぱい使っていいことにしています。予算は10万円以内。旅行が好きなので、今年は国内にして5万円で済んだから来年は15万円でアジア圏の海外旅行にしよう。
今年は近場の温泉で2万円にして来年は18万円でハワイに、というように使い方も柔軟にしているのもポイントです。1回10万円までで繰り越しなしなら、できることや行ける旅行にも限界が生じてしまいます。今回は控えめにして、次回はどどーんと豪華に。お金の使い方にメリハリをつけているのがポイントです。
まとめ
手取り年収が200万円代でもあと2年ほどで大台の1000万円貯金が達成できそうな佐那さん。これからの課題は、貯金を定期預金や普通預金に入れっぱなしなどで少し運用も考えていくことで一緒に考えていく予定です。どうせ貯まりっこないわとあきらめず、年間目標額を決めてそのためにどうやりくりするか順序だててイメージしていけばきっとみなさんも貯められるはずです。できそうなことから始めてみませんか?
稲村優貴子 ファイナンシャルプランナー(CFP🄬)、心理カウンセラー
大手損害保険会社に事務職で入社後、お客様に直接会って人生にかかわるお金のサポートをする仕事がしたいとの想いから2002年にFP資格を取得し、独立。現在FP For You代表として相談・講演・執筆業務を行い、テレビ・新聞・雑誌などのメディアでも活躍中。FP Cafe登録パートナー。
『年収の2割が勝手に貯まる家計整え術』河出書房新社
*公式ブログ 「FP優貴子のマネーライフ・エッセンス」
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