「もう限界、二人同時に!?」手足が動かない母と、認知症を発症した父。在宅「ダブル介護」の壮絶すぎる悲鳴【100人の介護】
レンジで皿だけを温め、入浴拒否。昨日まで普通だった父が「壊れていく」
そこから数日が過ぎても、お父さんが「自分の妻は病院にいる」と理解するのは難しく、認知症を思わせる症状も増えてきたといいます。
たとえばNさんが食事を作り、「お昼になったら、これを温めて食べてね」と伝えても、帰宅して電子レンジを見ると、取り皿だけを温めた形跡が……。また、「これは硬くて全然食べられない!」と冷凍食品を拒否。どうやら解凍をしないまま食べようとしたらしく、電子レンジをうまく使えていないのは明らかでした。
そして何より心配だったのは、火に関することです。蚊取り線香やライターの火で火事を起こしそうになるので、「危ないよ」と注意しても聞き入れてもらえない。他にも、しばらくお風呂に入っていないので促すと「昨日入ったよ」とごまかされてしまう。そんなお父さんの姿に、愕然とするNさん。病気のお母さんを一緒に支えてもらおうと思っていたのに、それどころではなくなってしまった……。「介護って、こんなに急に始まるの?」と信じがたい現実を突きつけられながらも、Nさんのダブル介護生活は進んでゆきました。
しばらくすると、お母さんの方にも手足の麻痺などとは別に、気になる症状が出てきます。自分の身に起きていることが理解できず、「なぜ、私はこんなところ(病院)にいるのかしら?」「なんで、歩けないの?」といった言葉をお母さんの口から聞くようになったのです。
「さすがに私のことは分かるんですが、日中病院に行っても、『仕事は大丈夫?』のような言葉はまったくないんです。父のことはすっかり忘れているのか、心配するどころか話題にも出ませんでした」
▶突然始まったW介護。Nさんを救ってくれたのは
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ライター
小林真由美
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