【40代編集長の婚活記#158】別れの危機、どうやって回避する? 47歳独女の場合
もしかして「甘えて」くれている?
申し訳ないなんて言葉とはうらはらに、ずっと私の手を撫でている彼。その手から、なんとなく彼の甘えを感じる。甘えてくれているってことは、少しは私のこと頼っていると思っていいよね?アサミ「お子さんが一番っていうのは、当然です。だって、血がつながっているんですから」
毅然として言った。私は強いよ、しっかりしてるよ、と伝えたかったから。
アサミ「私は、何かがあったときに一番にお子さんのことを考える、子供を愛しているジェントルさんが好きなんです」
本心で思っていた。強がりなんかじゃない。
ジェントル「アサミさんのこと、一番に考えてあげられない男なんですよ?」
アサミ「いいんです。言ったじゃないですか、最初に。バツイチで子供がいるけどいいんですって」
彼を「かわいい」と思った瞬間
パッと目を見開いて、うれしそうな顔をした彼。
年上の男性に対して失礼かもしれないけれど、「かわいい」と思った。なんでもできて完璧すぎると思っていた彼のちょっと弱い一面を知れた気がした。
ジェントル「そうだね。言ってくれてたよね」
アサミ「私のことは心配しないで。意外となんでもできます」
ジェントル「それはわかってるけど」
アサミ「もっと頼ってほしいんです。力になりたいんです」
ジェントル「……ありがとう」
そう言って、彼は私をギュッと抱きしめた。もしかしたら「私にしがみついてきた」と言ったほうがいいかもしれない。
ひとまず一見落着……?
1カ月ぶりの再会のその日は、数時間、一緒に過ごしただけで彼の家をあとにした。あまり無理させてはいけないと思ったからだ。
いちおう一件落着……かな。また次の土曜日に会う約束もした。別れ話にはならなかったし、とりあえず持ち直したといっていいでしょう。会って話せてよかった。やっぱり電話だけじゃ伝わらないことがたくさんある。
別れの危機を乗り越えた安堵もあって、その夜は自宅のベッドでぐっすりと眠った。
そのあと1日おきくらいにメッセージを送ったりして、つとめて以前とあまり変わらないようにしていた。
そして会う約束の前日、金曜の夜に彼からメッセージが届いた。明日の時間をちゃんと決めていなかったから、時間の確認だと思った。
でも、その予想は見事にハズれた。
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