
飲む日焼け止めって効くの?40代以降の「肌のケア」意外な盲点は【ヘルスリテラシー#8】
こんにちは。「予防医学」を啓蒙するアンチエイジング医の中村康宏です。健康に関する正しい情報を使いこなす令和時代の概念「ヘルスリテラシー」を伝えています。
今回は「飲む日焼け止め」など、経口で摂取する医薬品、サプリでの肌のケアについてお話しましょう。
「飲む日焼け止め」って効くの?
この数年で「飲む日焼け止め」が市販されるようになりました。シダ抽出成分の「ファーンブロック」を中心とするもの、ローズマリーやシトラスの抽出成分「ニュートロックスサン」を中心とするものなどが知られています。
これらはアメリカではごく普通に使われています。
ただし、SPF値に換算するとSPF2未満ともされます。これを飲むだけでOKということは決してなく、サンスクリーンを主に使い、サンスクリーンで防ぎきれない部分を補う使い方が主流です。
そもそも日本人はサンスクリーンを塗る量が少ない傾向があるので、もっとたっぷりと塗りつつ、飲む日焼け止めを併用することをおすすめします。
そもそも日焼けの前に気をつけることがある
日常で気をつけることは、紫外線ガードのほか、食事・睡眠・運動。
更年期世代はホルモンが少なくなっているので、ホルモン分泌がさらに悪くならないようにする必要があります。プラスにするというよりは、マイナスをゼロに近づけることが重要です。
よく寝て成長ホルモンを出すこと、朝起きて日光を浴びてセロトニンを分泌させることは最重要。抵抗があるかもしれませんが、寝付けない場合には睡眠薬を検討した方がいい場合もあります。成長ホルモンをちゃんと出すほうがよほど重要なのです。これが肌状態の改善や疲労回復にもつながるので、アメリカ人は上手に利用しています。
更年期以降は、自分の中から「マイナスの部分」を見つけて、そのへこみをふさぎ補うことが重要です。50代、60代に向けて、身体の老化に抗うのはむしろしんどくなっていきます。どの分野でも、薬に忌避感を持たず、必要なものは管理しながら飲んでいったほうがいいでしょう。
『ヘルスリテラシー』中村康宏・著 1,480円+税/主婦の友社
医師・予防内科医・米国栄養士・産業医・MPHホルダー(米国公衆衛生学修士)
中村 康宏先生
米国留学を経て、健康増進・健康防衛のための医療を提供すべく「中村康宏内科クリニック」を京都で開業。その後、日本初のアメリカ抗加齢学会施設認定を受けた「虎の門中村康宏クリニック」を東京で開業。一般内科診療、アンチエイジングを追求する女性への美容医療、外国人の企業検診や訪日旅行客へのヘルスケアサービス、IT企業の社長へジムの運動メニューまで考える「顧問ドクター」、産業医として、企業のメンタルヘルスに関する相談などの予防に特化した医療サービスを提供している。無料相談会も全国各地で実施、ぜひお運びください。
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