「認知症にならない」ため、今からできること。ブレデセン博士の話を聞いてきた

これから先の人生について、友人と話すことがあります。何をしたいか、どこで暮らすか……。そのとき、必ずといっていいほど話題になるのが「認知症」のことです。将来、自分が認知症にならないようにしたいですし、親世代のこととしても気になる問題でもあります。

そんな折、認知症の世界的権威であるデール・ブレデセン博士による認知症対策特別セミナーがあると聞き、参加してきました。

 

30年後、認知症は4人に1人⁉

現在、日本の認知症患者数はどのくらいかご存じでしょうか? 厚生労働省の調査では2012年で462万人、2015年で525万人と発表しています。

 

高齢者においてその割合は、ここ数年でも15-16%を占めていますが、今後、高齢化社会がさらに進むとともに右肩上がりに増加。約30年後である2050年には1,016万人、高齢者の27.8%を占めると予測されています。

いま47歳の私は、2050年には78歳で高齢者になっています。30年後、高齢者の4人に1人は認知症という数字を見せられると、自分もその可能性は十分あるわけで……!

正直、不安になります。認知症を予防するために、私たちは今から何をしたらよいのでしょうか?

 

認知症にかかわる「3つの原因」

デール・ブレデセン医学博士。カリフォルニア大学分子生理学科教授、Buck Institute創設者、名誉教授。アルツハイマー病などの神経変性疾患を専門とする医学博士

ブレデセン博士によれば、最新の考え方ではアルツハイマー型認知症になる原因として、大きく分類して3つあるということでした。

1つ目は「炎症」

トランス脂肪酸やグルテン、カゼインの過剰摂取、糖質の過剰摂取、肥満、口腔内環境の悪化、病原体の侵入などがそれを引き起こす生活習慣です。

2つ目は「脳神経の栄養不足」。

脳神経細胞に必要な栄養素、ホルモン、ビタミン・ミネラルの不足のほか、運動不足などがあげられました。

3つ目は「毒素」。

水銀やヒ素、銅などの有害金属の蓄積、カビが産生するマイコトキシンの侵入などによるものです。

 

「炎症」「栄養不足」「毒素」という主な3つの要因のうちどれが当てはまるかは個人によって異なり、アルツハイマー型認知症は①炎症(1型)、②栄養・ホルモンなどの欠乏(2型)、③インスリン抵抗性(糖毒)(1.5型)、④毒物(3型)、⑤血管障害(4型)、⑥外傷(5型)の、6つのタイプに当てはまることがわかってきたのです。

 

これからの認知症の治療と対策

治療が難しいとされていたアルツハイマー型認知症ですが、現在、ブレデセン博士がアルツハイマー型認知症に対して行っている新しい治療法があります。

それが「リコード法」です。

アルツハイマー型認知症の原因は単一的ではなく複数の要因によるものだと解明したブレデセン博士は、個人の症状にあわせて対策を取るオーダーメイド型の治療としてリコード法を確立。すでに500名以上のアルツハイマー型認知症の患者に実践され、その効果が認められています。

 

日本でも、東京・四ツ谷にあるブレインケアクリニックや、静岡にあるBFLクリニックなど、すでにリコード法を治療に導入しているクリニックも続々登場しています。

 

ブレインケアクリニック 住所:東京都新宿区左門町13 磯部ビル 2F 電話:03-3351-3386  名誉院長:今野裕之

 

BFLクリニック 住所:〒420-0839 静岡県静岡市葵区鷹匠2丁目14−14番12 ラ・ティエーラ鷹匠3M 電話 : 054-270-5155 院長:齋藤信子

 

またブレデセン博士は、リコード法とアピセラピーを掛け合わせた、世界初となる「認知症対策のサプリメント」を山田養蜂場と共同で開発しました。

博士がリコード法に基づき推奨している天然素材・コーヒーベリー、クルクミン、ツボクサ、ホスファチジルセリン、イチョウ葉の5つに加え、プロポリスを配合。

プロポリスはすでに、アピセラピー研究によって高齢者の認知機能の改善や炎症を抑制するなど、認知機能に対する有効性はわかっていました。

今回、新たにプロポリスと先の5つの天然素材を一緒にすることのシナジー効果を発見。リコード法とアピセラピーの組み合わせによって、認知症リスクの原因を網羅的にカバーするものとして期待されます。

認知症対策サプリメント「ノンアルツBee」は、山田養蜂場から2019年12月19日に発売。90球・ビン入りは8,000円+税、90球・袋入りは7,900円+税。すでに予約が殺到しているのだとか。

 

もの忘れが増えてくる40代

ブレデセン博士らは認知症対策について、脳の萎縮がみられる40代から始めることを推奨しています。脳の萎縮! 確かに40代になって自分自身も同世代の知人も、固有名詞が出てこないなどもの忘れがはげしくなっていることを痛感しています。

将来、できれば認知症にはなりたくありません。

ブレゼデン博士の話を聞いて、すでに高齢者世代の両親だけでなく40代の自分自身も、認知症予防の対策を始めなくてはと感じました。人生100年時代ですから、この先も楽しくイキイキと暮らすために!

 

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