大手アパレル企業のトップが「女性社員にセクハラ」していた問題を考える
「働く女性の友」のような存在でありたい。OTONA SALONEがめざしていることのひとつです。働く女性たちが、もっと自分らしく自由に人生を楽しめるきっかけとなる情報をお伝えしたり、声を聞きたいと思ったからです。
OTONA SALONEがスタートしてからまもなく4年、たくさんの働く女性の方々にお会いしたり、アンケートを取ったりすることで、働く女性のリアルな声を集めてきました。
働く女性の「リアル」な悩みを聞いて
美容、ファッション、ライフスタイル……働く女性が知りたいジャンルは多岐にわたります。その中でも、あらためて痛感するようになったのが、仕事での悩みをたくさんかかえているということ。おもには人間関係の悩みでした。
そして、最近、立て続けに聞いたのが、セクハラの問題です。
#metoo運動が世界的に広がっていながらも、公には言えないまま、身近な人だけもしくは自分の中だけでガマンしている人がたくさんいるリアルが見えてきました。
その話をまとめた記事のひとつがコチラです。
「オレの愛人にならない?」と、仕事相手から言われた話 #metoo未満
#metooと告発できずに泣き寝入りしている「#metoo未満」は、働く女性たちがまだ解決できていないリアルな悩みです。
SDGsのひとつ「ジェンダー平等」
「ジェンダー平等を実現しよう」
これは、国連が目標として掲げているSDGs(持続可能な開発目標)の5番目にあります。
2030年までに、貧困に終止符を打ち、地球を保護し、すべての人が平和と豊かさを享受できるようにすることを目指す普遍的な行動を呼びかけた17の目標のひとつです。
そして、日本は達成率が低いとされている目標です。とはいえ、女性活躍推進法が施行されたり少しずつ改善されつつあると思うのですが……。
そんな中、驚きのニュースを目にしました。
社長がセクハラ行為、という報道
ある大手服飾会社の社長が、複数の女性社員やスタッフの方々へセクハラ行為をしていた、という報道です。社長によるセクハラ行為は、わかっているだけで4件あったといいます。
・店舗スタッフの女性を朝にホテルに呼び出し、本人の同意がないままわいせつ行為に及んだこと。
・宿泊研修時、LINEで社員に「内緒だよ」とメッセージを送り、部屋に来るよう誘ったこと。
・店舗スタッフに深夜にホテルのバーに来るよう誘ったこと。
・地方在住の店舗スタッフに、東京に来て「デート」するよう誘ったこと。
そのほかにも、ストックルームで抱きつかれた、移動時に車内でキスされたといった行為が、その会社の臨時査問会で報告されたといいます。
社長への処分はなく、厳重注意となったそうです。このニュースを目にして、とても腹立たしい気持ちになりました。
泣き寝入りしているセクハラ行為はまだまだある
今回の件は公になり報道されたましたが、実は明らかになっていない、#metooと言えずにいるセクハラ行為はたくさんあると思います。そして、公になって処分されたからといって、女性の心の傷は消えません。
「ジェンダー平等」というSDGsを達成するためにも、女性がもっと活躍する社会になるためにも、セクハラ行為の問題はなくしていかなければなりません。
私自身、セクハラ行為を受けた経験があります。いま思い出しても悔しく、できれば思い出したくもない出来事です。でも、そのときも訴えることはできなかったですし、いまもその人を告発はしていません。
つまり私も「#metoo未満」なのです。詳しいことはまた、機会を改めて書きたいと思います。
ご自身や、身の回りでありませんか?
この記事を読んで「そういう体験が私にもあった」「私の周囲でも同じような体験があった」「でも、SNSで告発はしにくい…」。そんなお話があったら、こちらにお聞かせください。OTONA SALONEは、働く女性たちが悩んでいるセクハラ行為に対する声を、集めていきたいと思っています。
みなさんでこの問題について考えていきましょう。
→ 募集フォーム
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