20キロやせも! ダイエット総選挙で話題の「MCTオイル」とは? 中鎖脂肪酸とは?
MCTオイルは最近さまざまなメディアで取り上げられ、ダイエットにいいと注目のオイルです。テレビ番組『ダイエット総選挙』でもぽっちゃり女子がMCTオイルダイエットにチャレンジし、90日間で103.2キロから80.3キロへ、なんと22.9キロやせた人もいました。
MCTオイルを飲み物などにちょっと混ぜるだけで自然と食欲が抑えられたりするというこのダイエット。MCTオイルはどんなオイルなのか、どうしてダイエットにいいのか? その秘密を、オイルコンシェルジュのYUKIE先生の著書『読むオイル事典』からご紹介します!
MCTオイルは中鎖脂肪酸のオイル
オイルは、大きく分けて「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」に分かれますが、その「飽和脂肪酸」がさらに長鎖脂肪酸と中鎖脂肪酸とに分かれています。長鎖脂肪酸は脂肪酸の連結が長くなっていて、中鎖脂肪酸は脂肪酸の連結がその半分くらいです。
MCTオイルは飽和脂肪酸のうちの「中鎖脂肪酸」です。MCTオイルのMCTとは「Medium Chain Triglycerides」の略で、まさに中鎖脂肪酸100%のオイルのことです。中鎖脂肪酸のオイルの中には、ダイエットやアルツハイマー病の予防にもいいと話題になったココナッツオイルもあります。
MCTオイル(中鎖脂肪酸)の特徴とは?
さきほど、長鎖脂肪酸は脂肪酸の連結が長くなっていて、中鎖脂肪酸は脂肪酸の連結がその半分くらいと紹介しましたが、ダイエットにつながるのはこの点です。MCTオイル・中鎖脂肪酸は長さが短いので、肝臓に通じる門脈を経て直接肝臓に運ばれるため、効率よく分解されて消費されます。だから脂肪に蓄積することがありません。
MCTオイルは中鎖脂肪酸のみで人工的につくられたオイルで、飽和脂肪酸のうちカプリル酸/カプリン酸が豊富に含まれており、食事療法などでも利用されています。
MCTオイルの見逃せないダイエット効果とは?
中鎖脂肪酸は消化吸収されやすく脂肪が溜まりにくいことのほかに、体脂肪を燃焼させる「ケトン体」を効率よく生成できるという点も、ダイエットによいといわれています。体のでエネルギー源として優先的に使われるのはブドウ糖ですが、ブドウ糖が不足すると、身体は脂肪を燃焼させてエネルギーとして使うようになります。
このときに肝臓で作られるのが「ケトン体」です。ブドウ糖が十分にある状態ではケトン体は生成されにくいのですが、中鎖脂肪酸はブドウ糖が身体に十分にあってもケトン体をつくり出す性質があります。しかも、長鎖脂肪酸に比べて約10倍のケトン体を生成できるので、MCTオイルはケトン体を効率よく作れるオイルなのです。
そのため、糖質オフな食生活を併せて行うと、ダイエット効果がより高いといわれています。
MCTオイルの摂り方は?
ダイエットに効果のあるMCTオイルですが、一度に多く摂取すると下痢や腹痛などの症状があらわれることがあります。適量は個人差がありますが、小さじ1杯程度くらいから始めましょう。量をふやしても大さじ1杯くらいまでが目安です。
MCTオイルは牛乳やヨーグルトなどの乳製品とまぜたり、コーヒーやお茶などに加えたりして飲むといった摂り方が手軽な方法です。
また、スープやお味噌汁などの料理の仕上げにかけたりす、マヨネーズなどに合わせてドレッシングにしたりといった使い方もをおすすめです。
また、揚げ物や炒め物に使うと一般的な油より低い温度で煙が出てしまうので、避けましょう。
【オイルについてもっと知りたいかたに】
『読むオイル事典』 YUKIE著 1,400円+税(主婦の友社) 単行本(ソフトカバー): 144ページ ISBN: 978-4074027217
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