自粛中に「スマホ断捨離」で人間関係もいま一度リセットすべきたった1つの理由
こんにちは。「予防医療」のスペシャリストで、医師の桐村里紗です。
この連載では、人生100年時代の折り返し地点、50歳になる前にやめたい悪習慣についてお伝えしていきます。
全国的に緊急事態宣言で自粛生活になった今、切りたくても切れなかった人間関係を整理するチャンスかも知れません。スマホの電話帳断捨離を敢行してみたら、とてもスッキリしました。
【ネオヘルスケアドクターLISAの「50歳になる前にやめる100のこと」#23】
20年分の電話帳の99%はもはや過去
皆さま、スマホの電話帳って、整理なさっていますか?
携帯やスマホの機種を変えても、電話帳は移行できる嬉しいサービスのお陰で、もはや顔が浮かばない人の名前や捨てたはずの過去のアノ人の名前が残っていたりしませんか?
私の電話帳も、大学時代からずっとリセットされずに受け継いできたもので、名前を見るだけで「ゾゾゾゾゾ〜ッ!」っと寒気がするような人も削除されずに残っていたのです。
削除するという発想が無かった為にそのまま放置していましたが、ふと考えると99%が今はお付き合いのない人の名前ばかりだったと気が付いてしまいました。
人間関係は日々移り変わるもの
大学時代から考えると、この間に、就職や転職、結婚、引越しなどを繰り返し、随分と環境が変わり、人間関係も移り変わっていきました。
人生のステージが変わると、人間関係も自然と変わっていくものです。
密な友人とは繋がっていても、表面的な関係しか築かなかった人や嫌々ながら合わせていた人、むしろもう顔も見るのも嫌な「抹消」に値する人とは、今後一切連絡を取ることも無いですし、その必要性も全くありません。
それなのに、なぜか、電話帳には彼らの名前が羅列されているでは無いですか!
その電話帳は本当に必要?
そもそも、私自身は自主的に電話をかけないタチですが、最近は、LINEやmessengerで事足りるので、電話をますますかけなくなりました。
過去の友人達とも、今は夜な夜な電話することもなく、facebookで繋がり、コメント欄やチャットでやりとりしています。
私に電話をかけてくるのは、家族と密な友人、宅配業者くらい。
仕事関係であっても、ほとんどメールで事足りるので、電話が必要なことはまずありませんし、必要な時には名刺をみればいつでも電話がかけられます。
この電話帳、実は、必要ないのでは!?
人間関係のリセットはこういうときにしかできないから
ストレスは万病の元ですが、最大のストレス要因は、人間関係です。
自分には合わないのに、オトナだからと無理に付き合っていた人達とも、コロナ自粛のお陰で会うことがなくなっていると思います。
強制的に人と会わなくさせられるこの時期をポジティブに捉えると、自分のストレスにしかならない人間関係をリセットするチャンスとも言えます。
もはや、自分から連絡をとることはない!という決意を込めて、電話帳削除によって、強制的に人間関係断捨離を決行してみましょう。
一括消去、やってみたら「超」気持ちいい!
99%が不要と判断した私は、思い切って一括消去しました。
iCloudに保管された電話帳ごと、オールリセットです。
リセットボタンを押す瞬間は、「超気持ちいい〜!」と爽快な気分。名前に残る怨念と共に、過去の苦い思い出もデトックスできました。
その後、電話履歴に残る電話番号から、最近連絡があった人の連絡先のみを改めて登録し直しました。
一括消去から数分後に、知らない番号から着信があり、「誰だ!?」と思いながら出てみると、案の定、宅配便でした。
今後、あちらから電話が来た人のみを登録すれば、「今」の電話帳ができていくはずです。
選択消去は感謝と共にさようなら
私のように元々電話不精であれば、一括消去でも問題無いかもしれませんが、普段からよく電話をする人であれば、それは難しいですね。
1000件以上の電話番号が入っていると、一人一人消去していくのはなかなか骨が折れる作業です。もし、電話をする人の番号がピックアップできる分量であれば、一括消去して後から入れ直す方が圧倒的に楽です。
それがもし難しい場合は、今の人生のステージに居らず、今後も再登場しないであろう人物はどんどん消去していきましょう。
自分を育ててくれた感謝と共に、「ありがとう」「さようなら」。
自分と自分のテリトリーを改めて再確認するこの時期は、断捨離のチャンスです。人間関係の断捨離には、電話帳消去も忘れずに。
【ネオヘルスケアドクターLISAの「50歳になる前にやめる100のこと」、週1回、土曜の夕方に配信!】
文/内科医・認定産業医 桐村里紗
tenrai代表取締役医師。1980年岡山県生まれ。2004年愛媛大学医学部医学科卒。内科医・認定産業医。治療よりも予防を重視し、最新の分子整合栄養医学や生命科学、常在細菌学、意識科学、物理学などをもとに、執筆、webメディア、講演活動などで、新しい時代のライフスタイルとヘルスケア情報を発信。著書『日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学』(光文社新書)ほか。
スポンサーリンク