40代50代は「いい人」をやめていい?医師が教えるストレスオフ

2020.09.19 WELLNESS

こんにちは。「予防医療」のスペシャリストで、医師の桐村里紗です。

この連載では、人生100年時代の折り返し地点、50歳になる前にやめたい悪習慣についてお伝えしていきます。

 

「いい人」という評価をもらい続けてうん10年。どんなに周りは喜んでも、自分の心は泣いている。そろそろ「いい人」をやめて、ワガママに生きる方が、心と体の為ですよ。

 

【ネオヘルスケアドクターLISAの「50歳になる前にやめる100のこと」#43】

「いい人」でることは誇り。でも、疲れる

私自身、ずっと「いい人」という評価をもらい続けて生きてきました。
「いい人」として、みんなに好かれることが美徳だと思って生きてきました。

 

小学校の通信簿は、いつも「協調性がある」ということを先生から褒められていました。
あっちにニコニコ、こっちにニコニコ。

 

学校でも、職場でも、みんなが丸く収まるように、なるべく多くの人の思いや意向を組めるようにと、頑張ってきました。

 

どこに行っても好かれることは、私の誇りでもありました。

 

でも、疲れるのです。とっても。

 

人間関係が急に嫌になる

初めは良いのですが、だんだんとその環境、その人間関係が嫌になってきて、ある日、「もう無理!」と勝手にブチ切れてしまうのです。

周りだって、良い迷惑です。

これまで、何の波風もないなぎのような状態だったのにも関わらず、急に水面下からサメが飛び出してきて大暴れするようなものです。

 

喧嘩はできないので、急に人間関係を疎遠にしてフェードアウトする。
そんなことを繰り返していました。

 

無視し続けて自分の本音が分からない

正直、自分でも、何が疲れるのか、何が嫌なのか、最初はわかりませんでした。

 

自分の本当の心や感情を無視し続けていると、そのうち、全く感じなくなってしまいます。

 

ですから、常に、他人の心や感情を汲むことしかしてこなかったので、他人のことはよ〜く分かるのに、自分のことはさっぱり分からなくなります。

 

「協調性」が美徳「他人のため」が善という日本のあり方

「協調性」が美徳とされる日本人の多くの人は、「他人のために生きることが、善。自分のために生きることは、悪」と教育されます。

 

小さい頃から、学校では、ルールに基づいた平均的な行動を求められ、1つしかない正解を正しく導くように求められます。

 

「外れてはならない」「他人と違ってはならない」そんな風に教わるうちに、平均から外れた自分の個性を抑制し、無視することが当たり前になってきます。

 

いっぽう、自分の内側には個性的で非常識な本音がある

ところが、無視され続けようとも、心の奥底では、本当の自分が生き続けています。

 

きっと、個性的過ぎて、非常識です。

 

その自分は、他人に合わせて、好きでもないのに「好き」と言わされたり、やりたくもないのにやらせるたびに、ストレスを感じ、怒りや悲しみを感じています。

 

本音を隠している人は「コリ」が出ているはず

他人に合わせ続けた際の、自分の体の反応をよく感じてみてください。
ストレスは、自律神経のうち交感神経を刺激して、体の筋肉を硬くし、緊張させます。

 

本音が言えないでいると、喉や顎、首周りの筋肉をグッと硬くして、本音が溢れ出るのを抑えます。
表面的にはコリとして感じます。

 

交感神経は、胃腸の動きを悪くして便秘や下痢を起こしたり、子宮の筋肉を緊張させて生理痛を悪化させたりします。

 

睡眠の質を低下させ、活性酸素を発生させて疲労感を感じさせるだけでなく、老化も促進します。

 

本来の自分が表現したいことを内側に抑制しなければならないので、体は必死にそれを止めるべく、多くのエネルギーを浪費します。

 

正直、無駄なエネルギーです。

 

この先の50年はもう「万人うけ」不要!喧嘩上等!

でも、真実は、自分の個性を思う存分に発揮して、自分の好きなものに全力で向かい、自分の本音を堂々と喋っても、全く何の問題もありません。

 

「万人うけ」は全くでしょうから、これまであなたを「いい人だ」と評価していた人の多くが離れていくかも知れません。

 

でも、万人うけする必要など、本来全くありませんし、喧嘩も上等です。

 

同じ価値観の気の合う仲間がいればいいし、もし価値観が違っても「個性的で面白い」と評価されるかも知れません。

 

ワガママこそ、あなたが生きるべきだった本当の人生

とにかく、自分の人生、他人の心や思いを原動力に生きるのではなく、自分の心や思いを原動力に生きること!

 

これが、ワガママ!
つまり、自分のありのままの本当の人生の生き方です。

 

私自身、そのことに気づいたのは、30歳の頃ですが、随分と自分を無視していたので、リハビリにかれこれ10年もかかっています。

 

いまだに、「いい人」をやろうとしてしまう傾向がありますが、気付いたら、自分の本当の心は?今、どう感じている?と自分に問いかけています。

 

気づいた時からが、本当の自分の人生のスタートです。
今日から、ぜひ、ワガママに生きましょう。

 

【ネオヘルスケアドクターLISAの「50歳になる前にやめる100のこと」、週1回、土曜の夕方に配信!】

文/内科医・認定産業医 桐村里紗

tenrai代表取締役医師。1980年岡山県生まれ。2004年愛媛大学医学部医学科卒。内科医・認定産業医。治療よりも予防を重視し、「ヘルスケアは、カルチャーへ」というコンセプトを掲げ、新しい時代のヘルスケアを様々なメディアで発信している。フジテレビ「ホンマでっか!?TV」「とくダネ!」他メディア出演多数。著書『日本人はなぜ臭いと言われるのか 体臭と口臭の科学』(光文社新書)他。

 

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この記事を書いたのは
内科医・認定産業医 桐村里紗

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