【40代編集長の婚活記#215】そうじゃないのに…。50代医師とのデートの顛末
心の奥にある理由?
明らかに苛立っているレンズさん。それは声のトーンからハッキリわかる。
お支払いをまかせてしまった理由を尋ねられている。答えなくてはいけない。払おうとしたけれどいつも「いいんです」と言われたから、という理由は彼に却下された。その心の奥に理由があるはずだと。
私はなぜ、一度もデート代を支払わなかったのか。
「いいんです」って言われても、「いや、私もワリカンで払います!」と言うことが正解だったということ? だったら「いいんです」とか言わないでよ……。
そうじゃないのに…
レンズ「アサミさんの中に、デート代は男が払うものっていう考えがあるんですよ。女性はごちそうされて当然という」
それは違う。
レンズ「男女対等と口では言いながら、結局どこかで頼ってしまおうという気持ちがあるんですよ」
そうじゃない。
レンズ「編集長という地位にある女性でもこんな考え方をしていることにガッカリしました」
もう、何を言われても仕方がないか……。3回のデートで1円も払わなかったのは事実だもんね。
レンズ「お友達との食事でも、おごってもらうんですか?」
アサミ「いいえ、ワリカンにしています」
レンズ「ではどうして僕だと払わなくていいと? 経済的なものは男が払うという考えが根底にあるからじゃないですか?」
あのときの自分を考える
私なりに考えに考えて、出した答えを伝えた。
アサミ「私、ちょっと舞い上がっていたんだと思います」
レンズ「何にですか?」
アサミ「私は……恋人がいない期間がずっと長かったし、久しぶりにお付き合いする人ができても短く終わることばかりだったんです」
レンズ「はい」
アサミ「だから、男性とデートすることに慣れていなかったんだと思います。だから、レンズさんのような男性とデートしているという状況に、舞い上がっていたんだと」
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