【40代編集長の婚活記#215】そうじゃないのに…。50代医師とのデートの顛末 

2020.09.16 LOVE

デートに舞い上がっていた

レンズ「それが払わなかった理由ですか?」

アサミ「理由というか、お言葉に甘えてしまったんだと思います。こんな風に男性にリードしてもらったこと、あまりなかったので」

レンズ「舞い上がっていたから、会計は男性に甘えていいと」

アサミ「そうじゃないです。でも、本当にその、思いつかなかったんです。“いいんです”と言われて、それでも“払います”って言うのはむしろ失礼なのかと思っていました」

 

それは私の甘えだった

レンズ「わかりました」

アサミ「あの、おいくらでしたか? お支払いします」

レンズ「そういうことじゃないんです。あなたは僕が言っている“自立していない”の本質がまだわかっていない」

アサミ「自立の本質?」

レンズ「あのとき払っていないけど、いま払えばいいとか、そういうことじゃないんです。簡単にいえば、お金の問題じゃない」

 

え、お金の問題じゃない?

アサミ「え?」

お金の話じゃないってどういうこと? お会計で払った、払っていないという話じゃなかったの?

レンズ「気持ちです。あなたには、気持ちがない」

アサミ「お礼の言葉が足りなかったのでしょうか」

レンズ「そうじゃないです。気遣いです。払ってもらってラッキーみたいな感じなんでしょうね、あなたは。払った相手がどう思っているのか。そういう気遣いが欠けているんですね」

もう、否定する気も失せてきた。いま私が何を言っても、彼は納得しないだろう。

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