「どくだんじょう」ではない!「独擅場」の正しい読み方、知っていますか?|漢字クイズ3選

2020.11.09 QUIZ

漢字の中には、本来は間違った読み方にも関わらず、世の中に広く浸透したことで使われるようになった「慣用読み」と呼ばれる読み方があります。

また、漢字単体には馴染みがあっても、時に予想だにしない読み方をする漢字に遭遇することがあります。

そこで本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。

 

第1問:「独擅場」、皆さんはなんと読みましたか?

「独擅場」の意味は、

その人だけが思うままに振る舞うことができる場所・場面。ひとり舞台

引用元:小学館 デジタル大辞泉

です。

ただ、現代社会で「独擅場」を使う際、誤った読み方が「慣用読み」として浸透しています。「独擅場」を「どく“だ”んじょう」と読んだ人が多いのではないでしょうか。現代では決して間違いではありませんが、「独擅場」の正しい読み方は「どく◯んじょう」です。

正解はこちら!

「どくせんじょう」です。

「独擅場」を「どく“だ”んじょう」と読む人が多い理由は、「独擅場」の真ん中の字「擅」にあります。「どく“だ”んじょう」という読み方が浸透してしまったのは、「独擅場(どくせんじょう)」の「擅」が「壇(だん)」と誤用されたことに由来します。

本来の「独擅場」の「擅」は部首が「てへん」なのに対し、誤用されて浸透した「独壇場」の「壇」は部首が「つちへん」です。

現在は誤った書き方「独“壇”場」と誤った読み方「どく“だ”んじょう」が浸透しているため、“その人だけが思うままに振る舞うことができる場所・場面”を意味する際、「独“壇”場」が使われる方が一般的となりました。

誤った読み方(書き方)が定着した漢字の一つです。テレビやラジオ放送においても「独“擅”場(どく“せ”んじょう)」ではなく「独“壇”場(どく“だ”んじょう)」が使われる場面の方が多いようです。

出典>>「どく“だ“んじょう」ではない!「独擅場」の正しい読み方、知っていますか?

 

第2問:「吝嗇家」の読み方は?

「〇〇家」といえば、「専門家(せんもんか)」や「倹約家(けんやくか)」などが挙げられます。「吝嗇家」も「専門家」や「倹約家」のように「〇〇な人」を表す言葉ではあるのですが、「吝嗇って何…?」「吝ってなんて読むの?」「嗇って何?」という人は少なくないはず。

「吝」に「文」が含まれていることから「『吝嗇家』の最初の部分は『ぶん』と読むのでは?」と考えた人もいるかもしれませんが、残念ながらそれは不正解。

まずは正解を見てみましょう。

正解はこちら!

「りんしょくか」です。

「吝嗇家」とは

けちな人。けち。けちんぼう。吝嗇者。

出典元:精選版 日本国語大辞典

を意味します。

その字面や「〇〇家」の形から“けちな人”を表すことに意外性を感じた人もいるかもしれませんが、「吝」と「嗇」について調べてみたところ、「吝」には

おしむ。ものおしみする。やぶさか。けち。

出典元:吝|漢字一字|漢字ペディア

という意味が、「嗇」には

①おしむ。ものおしみする。やぶさか。けち。
②とりいれ。作物をとりいれる。

出典元:嗇|漢字一字|漢字ペディア

という意味があり、両方とも「けち」や“思いきりの悪いさま。ものおしみするさま”を表す「やぶさか」の意味をもつことが分かりました。

「吝嗇家」と表すことで「けちな人」を上品な言い回しで表現することができますが、「けち」自体、決して良い意味ではありません。使う機会に恵まれないことが一番ですね…!

出典>>「ぶんしょくか」ではありません!「吝嗇家」の読み方、知っていますか?

 

第3問:「九十九折」なんと読む?

「九十九折」を辞書で調べると

① くねくねと幾重にもまがりくねって続く坂道。羊腸。
② 馬術で、坂道などを登るとき、馬をジグザグに歩かせること。
③ 鷹(たか)の翼の、背後から見て両翼の接する部分を三分した最も下の部分。

引用元:精選版 日本国語大辞典

とあります。主に「山道など何度も曲がりくねって続く道」を指します。

数を数える場合であれば、「九十九」は「きゅうじゅうきゅう」と読むことができます。しかし「九十九折」と書かれていた場合は「きゅうじゅうきゅうおり」は間違いです!

正解はこちら!

正解は「つづらおり」です。

「九十九折」以外に「九折」「葛折」という書き方があります。いずれの読み方も「つづらおり」です。なお「つ“ず”らおり」ではありません(同音の連呼なので「づ」を用います※)。

「つづらおり」の語源には諸説ありますが、葛籠(つづら)と呼ばれる蓋つきの網かごの原料であるツヅラフジのつるが複雑に曲がりくねっていることにたとえた説がよく記載されています。

★「九十九」なのはなぜ?

上記のような語源であれば「葛折(つづらおり)」と書くのは納得ですが、なぜ「九十九」を当てたのでしょうか。

これも諸説あるようですが、複雑に曲がりくねった様子を表すために数字を当てたけれど、「百」だと「百(もも)」の読みから連想される「桃」が決して曲がりくねった木ではなかったり、「百」という漢字の印象が複雑みに欠けていたり、といった理由で「百」から「一」引いた「九十九」となった説が見受けられました。

また「九十九」を「つづら」と読むのは「九十九折」の時だけ。数としての読み方以外では「つくも」と読むことが多いです。

この「九十九(つくも)」の読みの語源も

  • 「九十九」に一本足す(つく)と「百(もも)」になるから
  • 「つくも」は「つつも」がなまったもの。
    →「つつも」は「つつ(足りないの意味)」と「も(百を表す)」、すなわち「百に(一つ)足りない」

など諸説あります。

いずれも当て字ではありますが、どの由来もどこかおかしみがありますね。

出典>>「きゅうじゅうきゅうおり」ではない!「九十九折」の正しい読み方、知っていますか?

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