寒天×さつまいもで「あの名店の芋ようかん」ができた!
いつでもたっぷり食べたいさつまいも。スイートポテト、ブリュレ、クッキー、サラダ、いろいろなレシピがありますが、中でも「芋ようかん」は、東京駅の手土産ランキングでも常に上位の大人気。
この芋ようかん、あまり手作りするイメージがないと思いますが、意外と簡単に自分で作れるんです。
舟和など老舗の芋ようかんは芋と砂糖、少量の塩だけで作りますが、牛乳でのばして寒天で固める簡単バージョンなら、はじめて作る人でもうまく固まります。プルンとした口触りの、上品な芋ようかんをどうぞ!
簡単芋ようかんのレシピ
■材料■10×16cmの容器1個分
さつまいも 1本(中サイズ300g)
牛乳 2カップ
粉寒天 6g
砂糖 大さじ4~6
塩少々
■作り方■
1・さつまいもは皮つきのまま蒸し、皮をむいてつぶす。皮をむいてゆでてもよい。
電子レンジでもOKです。
2・なべに牛乳と粉寒天を入れて火にかけ、まぜながら煮立ててとかし、砂糖と1、塩を加えてねりまぜる。
材料が均等にまざればOKなので、長くねりまぜなくても。
3・水でぬらした容器に流し入れ、冷やし固め、食べやすく切り分ける。
寒天はゼリーと違い、常温でも固まります。容器に入れ、あら熱が取れてから冷蔵庫に。
できあがり!
つぶし切れていないさつまいもが少し残っていますが、これはこれで歯ごたえが美味しい。
老舗のような、あのほっくりなめらかな芋ようかんを作りたい場合は、ゆでたさつまいもをていねいに裏ごししてください。ミキサーをお持ちなら、分量の牛乳の半分とさつまいもをミキサーでなめらかになるまで混ぜ、残りの牛乳で寒天と砂糖、塩を煮溶かして加えます。
さっぱりとした甘みが好きな人は、砂糖のかわりにゆであずきを加えるアレンジもオススメ。黒砂糖やてんさい糖もよく合います。量もお好みで調整してください。1回目はちょっと甘いくらいで作り、2回目から減らすときっとうまくいきます。
おやつ本の生き字引!
さて、この芋ようかんレシピは、1999年に刊行され大ヒットしたおやつの本『びっくり!おやつ330』からのご紹介です。
今でも「嫁いだ娘に贈りたいのですが」とお問い合わせをいただくこの本は、根強い人気におこたえして、2015年に表紙を刷新して再発売されました。中身は1999年のままなのですが、ちょっとご覧ください。
いかがですか?「牛乳もち」「コーヒーもち」「牛乳かん」、逆に今のおやつレシピ本ではあまり見かけないテイストですよね。
全体的に材料欄がコンパクトなのがわかりますでしょうか。1999年はバブル崩壊のしばらく後、「節約主婦」が大ブームだった時期。それまで何でも好きなように買っていた世帯が、急に節約や手作りに目覚めました。「はじめておやつを手作りしてみたら、おいしい上に安い!」とハマりまくっていたんです。とはいえ、今のような100均もない時代ですから、製菓道具もそうたくさんは持っておらず、冷やし固めるケーキ類はごく普通に牛乳パックに流して固めています。
簡単に作ろうとしているのではなく、簡単な作り方しかできなかった、そんな時代のレシピは今見ると本当に新鮮です!
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