寒天×さつまいもで「あの名店の芋ようかん」ができた!

2017.02.20 FOOD

いつでもたっぷり食べたいさつまいも。スイートポテト、ブリュレ、クッキー、サラダ、いろいろなレシピがありますが、中でも「芋ようかん」は、東京駅の手土産ランキングでも常に上位の大人気。

この芋ようかん、あまり手作りするイメージがないと思いますが、意外と簡単に自分で作れるんです。

舟和など老舗の芋ようかんは芋と砂糖、少量の塩だけで作りますが、牛乳でのばして寒天で固める簡単バージョンなら、はじめて作る人でもうまく固まります。プルンとした口触りの、上品な芋ようかんをどうぞ!

簡単芋ようかんのレシピ

■材料■10×16cmの容器1個分
さつまいも 1本(中サイズ300g)
牛乳 2カップ
粉寒天 6g
砂糖 大さじ4~6
塩少々

■作り方■

1・さつまいもは皮つきのまま蒸し、皮をむいてつぶす。皮をむいてゆでてもよい。

電子レンジでもOKです。

2・なべに牛乳と粉寒天を入れて火にかけ、まぜながら煮立ててとかし、砂糖と1、塩を加えてねりまぜる。

 

材料が均等にまざればOKなので、長くねりまぜなくても。

 

3・水でぬらした容器に流し入れ、冷やし固め、食べやすく切り分ける。

寒天はゼリーと違い、常温でも固まります。容器に入れ、あら熱が取れてから冷蔵庫に。

 

 

できあがり!

 

つぶし切れていないさつまいもが少し残っていますが、これはこれで歯ごたえが美味しい。

老舗のような、あのほっくりなめらかな芋ようかんを作りたい場合は、ゆでたさつまいもをていねいに裏ごししてください。ミキサーをお持ちなら、分量の牛乳の半分とさつまいもをミキサーでなめらかになるまで混ぜ、残りの牛乳で寒天と砂糖、塩を煮溶かして加えます。

さっぱりとした甘みが好きな人は、砂糖のかわりにゆであずきを加えるアレンジもオススメ。黒砂糖やてんさい糖もよく合います。量もお好みで調整してください。1回目はちょっと甘いくらいで作り、2回目から減らすときっとうまくいきます。

 

おやつ本の生き字引!

さて、この芋ようかんレシピは、1999年に刊行され大ヒットしたおやつの本『びっくり!おやつ330』からのご紹介です。

今でも「嫁いだ娘に贈りたいのですが」とお問い合わせをいただくこの本は、根強い人気におこたえして、2015年に表紙を刷新して再発売されました。中身は1999年のままなのですが、ちょっとご覧ください。

いかがですか?「牛乳もち」「コーヒーもち」「牛乳かん」、逆に今のおやつレシピ本ではあまり見かけないテイストですよね。

全体的に材料欄がコンパクトなのがわかりますでしょうか。1999年はバブル崩壊のしばらく後、「節約主婦」が大ブームだった時期。それまで何でも好きなように買っていた世帯が、急に節約や手作りに目覚めました。「はじめておやつを手作りしてみたら、おいしい上に安い!」とハマりまくっていたんです。とはいえ、今のような100均もない時代ですから、製菓道具もそうたくさんは持っておらず、冷やし固めるケーキ類はごく普通に牛乳パックに流して固めています。

簡単に作ろうとしているのではなく、簡単な作り方しかできなかった、そんな時代のレシピは今見ると本当に新鮮です!

びっくり!おやつ330―身近な材料で簡単 ! おいしい !  主婦の友社・刊 972円+税

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