【国名漢字】「ひつゆ」ではありません!「秘露」はどこの国?|国名クイズ3問
普段、国名はカタカナで表記されていることが一般的ですが、仏蘭西、露西亜、伊太利亜など、漢字でも馴染み深いものはありますよね。
これらの漢字表記は、国名の音に漢字の読みを当てはめているため、漢字の意味など考えずにそのまま読めば、もともと読み方を知らなくても読めてしまうこともあります。
とはいえ、ちょっと「ひねり」の必要なものも多いです。
第1問:「秘露」はどこの国でしょうか?
「秘かな露」という文字面から、どことなく官能的な想像をしまうのは私だけでしょうか。
「秘」の読み方は「ヒ」でも「ピ」でもなく、「露」の読み方は「ロ」でも「ツユ」でもありません。
しかし、「ピ」や「ロ」という音からこの字を当てたのだろう、という推察はできます。
正解はこちらです。
「ペルー」です。正式な国名は、ペルー共和国。
ちなみに、中国語の表記では「秘鲁」で、「秘」は中国語をそのまま使っています。
「露」で「ルー」と読むのは難しいですね。
マチュピチュやナスカの地上絵など、神秘的な古代遺跡が数多く存在し、アンデス山脈・アマゾンの熱帯雨林・沿岸部の砂漠といった地形から成るペルー。
「秘露」という表記がぴったりな気もしてきます。
出典>>【国名漢字】「ひつゆ」ではありません!「秘露」はどこの国?
第2問:「埃及」はどこの国でしょうか?
「埃」は、「ほこり」や「ちり」と読むことが多いですが、音読みで「アイ」とも読みます。
たとえば、「塵埃」と書いて「じんあい」という言葉があります。意味は、やはり「ほこり」や「ちり」です。
「及」は、「および」「およぶ」「およぼす」などの訓読みと、「キュウ」という音読みがありますね。
これらの音のどれかを当てはめているのですが、そのままだと国名にならないので、ちょっと「ひねり」が必要なのです。
正解はこちらです。
「エジプト」です。正式な国名は「エジプト・アラブ共和国」です。
「埃」を「エジ」、「及」を「プト」と読むなんて、そんなまさか!
実は「エジプト」という呼称は、古代ギリシャ語の「アイギュプトス」に由来します。
エジプトの古都メンフィスの古代名「プタハ神殿」を、ギリシャ人がギリシャ神話の登場人物にちなんで「アイギュプトス」と呼んだことによります。
さらにこれが、ローマに伝えられ「エジプト」に転訛しました。
この「アイギュプトス」に「埃及」という漢字を当てたのですね。
そう言われてみれば、「埃」という字は砂漠の砂埃をよく表しているような気もしてきます。
しかし、「及」で「ギュプトス」は、けっこう無理やりな感じがしますね。
出典>>【国名漢字】「ほこりきゅう」ではありません!「埃及」はどこの国?
第3問:「土耳古」はどこの国でしょうか?
「土」「耳」「古」、どの漢字も小学校2年生までに習う簡単な漢字です。
しかし、組み合わさると意外と読めないものですね。
漢字それぞれの意味を無視して音だけで考えてみましょう。
ヒントは、「耳」は日本語の読み方ではないということです。
正解はこちらです。
「トルコ」です。
「土」を「ト」、「古」を「コ」と読むのは分かりますよね。でも、「耳」を「ル」!?これはなかなか難しい・・・。
「耳」は中国語だと発音記号が「er」で、むりやりカタカナにすると「ウーァル」となります。
日本語の「ル」に近いから、「ル」には「耳」を当てているのではないかという説があります。
出典>>「つちみみこ」ではありません!「土耳古」はどこの国?