「認める」の「みとめる」以外の読み方を知っていますか?|漢字クイズ3選
本記事では、意外と読めない漢字のクイズを出題します。
第1問:「認める」の読み方は?
「あれ、『みとめる』じゃないの?」と思った方もいるかもしれません。もちろん「みとめる」は正しい読み方です。でも「認める」には、もう一つの読み方があるんです!
日常でも度々目にする「認める」。もう一つの読み方のヒントとして、その読み方をしたときの意味を紹介します。
1 書き記す。
2 食事をする。
3 整理する。処理する。
4 支度する。出典元:小学館 デジタル大辞泉
「みとめる」の読みで頭がいっぱいだと、「“書き記す”を表す『〜める』なんて言葉あったけ…?」と困惑してしまうかもしれませんが、答えを聞くと「あれ、なんか聞いたことある」と思う人も少なくないはず!
正解は…
正解は「したためる」です。
「手紙をしたためる」などの表現を聞いたことがありませんか?“書き記す”の表す「認める(したためる)」は使われている場面を今でも見かけます(「夕食をしたためる」など、“食事をする”の表現は馴染みが薄いかもしれませんが)。
「したためる」には、この表現ならではの魅力があります。“書き記す”だけでなく“支度する”という意味も兼ね備えている「したためる」は、ただ「書く」という動作だけでなく、「心を込めて書く」「心構えを整えて書く」といった意味合いを込めることができます。
「書き殴る」とは対極で、「書く」以上に丹精の込もった「認める(したためる)」。わずかな表現の違いではありますが、心を込めて書き記す機会があったときには思い出していただけると幸いです。
出典>>「認める」の「みとめる」以外の読み方を知っていますか?
第2問:ととなる、ではありません。「徒となる」の読み方は?
「徒」は「徒歩」や「生徒」といった言葉に使われ、馴染みのある読み方としては「と」が挙げられますよね。でも、だからといって「徒となる」を「ととなる」と読むのは間違い。
また「徒となる」の読みは、ある漢字と読みが同じなのですが、「徒」とその漢字の意味は異なります。そのため、「徒となる」の意味を知ると「あれ、間違った意味で使ってたかも」と思うかもしれません。
まずは正解を見てみましょう。
正解は…
「あだとなる」です。
なお「徒となる」の意味は
むだになる。はかないものとなる。むなしくなる。
出典元:精選版 日本国語大辞典
です。
出典>>「ととなる」ではありません!「徒となる」の読み方、知っていますか?
第3問:かたふり、ではありません。「形振り」の読み方は?
「形」も「振」も、日常生活でよく目にする漢字です。だからと言って「形振り」を「かたふり」と読むのは間違い。正解を知ると「漢字でこう書くんだ!」と驚く人も少なくないのでは?
まずは正解を見てみましょう。
正解は…
「なりふり」です。
「形振り」とは
身なりと振る舞い。服装と態度。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。「なりふり構わず」といった表現を聞いたことありませんか?「なりふり構わず」の「なりふり」は、まさしく「形振り」です。
「なりふり構わず」の意味は
体裁などにこだわらない。また、体裁などにこだわっていられない。
出典元:精選版 日本国語大辞典
「形振り(服装や態度)を気にしない人」といった印象から、「仕事がなく、のんびり暮らしている人」を連想する人もいるかもしれませんが、「なりふり構わず」が表す様はむしろ逆で、仕事などに熱心に取り組むあまり、身なりや態度を気にする余裕がない人の様を表します。
なお、「形振り」以外で「形」を「なり」と読む言葉には、“すがたや格好”を表す「形貌・形姿(なりかたち)」があります。ですが、「形貌・形姿」と同じ意味をもつ「形振り」や「身なり」の方がよく見かけます。もちろん、この「身なり」も漢字で表すと「身形」となります。
参考文献
- 形振り構わず、なりふりかまわず – 日本語を味わう辞典(笑える超解釈で言葉の意味、語源、定義、由来を探る)
- 形|漢字一字|漢字ペディア
スポンサーリンク