【40代編集長の婚活記#225】婚活デートに疲れた独女が「選んだ道」
既読スルー? ブロック?
たぶん、それがラクな選択肢。でも、ロマンさんに対して既読スルーとかブロックとか、申し訳なくてできない。
声が聞き取れないというストレスはあったけれど、ロマンさんメッセージの印象はよかったし、言葉づかいは丁寧だし、やさしいし、清潔感もあるし。ダンディなおじさまだった。
奥様と死別されてからも、男手一つで2人の息子さんを育てあげてきた、きちんとした方。ロマンさんに既読スルーとかブロックのような、失礼な対応はできないよ……。
どう伝えたらいいのだろう
やっぱり、ちゃんとお断りをしよう。いまの私は返信しないまま既読スルー状態だ。これはある意味一番失礼。曖昧にしていることで、相手の時間も奪っていることになる。
私が言うのもおこがましいけれど、ロマンさんにはステキな女性と出会って幸せになってもらいたい。とても真っ当なかただから、きっと相応しい人がいるはず。
なんて断ろうか……。さすがに「声が聞こえなくて」とは言えないしな。
覚悟を決めて、返信する
悩みに悩んで、考えに考えて、決めた。
アサミ「返信が遅くなって申し訳ありません。先日はありがとうございました。チーズケーキとても美味しかったです」
まずは遅ればせながらのお詫びとお礼から。
アサミ「ロマンさんは知識が豊富でステキな方だなと思いました。それだけに、私のような未熟な人間はなかなか話題についていけない部分があり、私はロマンさんに相応しい人間ではない気がしてしまいました」
あくまでも、私が足りないということを伝えた。
アサミ「ロマンさんに相応しい女性がきっといらっしゃると思います。ステキな出会いがありますよう、お祈り申し上げております。改めて先日はありがとうございました」
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