日焼け止めを塗るときコレしちゃダメ!皮膚科医・上原恵理先生が指摘「使わないのは論外です」#3

愛の妖精えりりんこと、美容評論家で形成外科専門医・皮膚科医の上原恵理先生に、自分史上最高の美肌を実現する「触らない美容」について1日1テーマずつ3日連続で教えていただきます。

3日めは「日焼け止めとベースメイク、絶対NGなこと」について。

 

日焼け止めは必ず単剤のものを使います

コロナ禍で激変したベースメイクですが、日焼け止めを使っていないという人が意外に多いのだそう。

 

「ベースメイクに含まれているから十分だと思っている人が多いんです。でも、それでは不十分です」

 

日焼け止めも塗るときに肌をこすらないことが重要です。

 

「チューブから手のひらに出して塗っている人が多いのですが、これもNG。実は、手のひら側で塗ると指の間やしわに入り込んでしまい、40%くらいが手に残ってしまうんです。指先でスタンプのように伸ばすほうがいいでしょう」

 

日焼け止めの一般的な使用量は1円玉大2つ、またはパール粒大2つが一般的です。

 

「この適正量を意識せず塗っている人が多いんです。指定の量って、意外とたっぷり。乾くのに30分ほどかかるので、ベースメイクの前に塗っておき、乾いてから次のステップに入ってください」

 

ベースメイクもこすらずにオンします。リンパを流すようにと指導される場合もありますが、刺激につながることはNG。優しく置いてなじませていきます。細かなところはヨレないように優しく優しくなじませる。

 

マスクによる肌荒れは大まかに分けて3タイプ

コロナ禍のマスク生活でこうしたケアは激変しました。皮膚科の現場で急増しているトラブルがあるそうです。

 

「まず、ニキビです。特に春先、何日も同じマスクを使っていた時期は、マスク自体が不潔でニキビを悪化させる例がありました」

 

現在でも、マスクをすることで肌とマスクが摩擦を起こし、肌バリアが低下して皮脂分泌が増しています。清潔なマスクを使い、刺激の少ないマスクを選び、なるべく皮膚に負担がないよう正しい保湿をすることが大切だそう。

 

「肝斑も増えました。肝斑はさまざまな原因で起きますが、刺激が原因になることがあります」

 

肝斑が気になるという人は、肌の負担にならない素材のマスクを選び、摩擦などの刺激を防ぐのが大切です。

 

「最後に、乾燥と赤み。マスクをしているだけで乾燥が起き、赤みが出ます」

 

これもマスクの素材をしっかり選び、乾燥対策をすることが大切です。

 

では、コロナ禍での保湿、乾燥対策を念頭に置いた場合、スキンケア商品はどう選べばいいのでしょう?

 

「まず基本は、自分のお肌に合うものを選ぶことです。敏感肌、アトピーならば、セラミドやヒアルロン酸など保湿成分を。ニキビ肌なら、角栓が詰まらないよう、ノンコメド記載のあるものを。肌荒れの場合、肌に炎症が起きているので、炎症を抑えるグリチルリチン酸などが含まれれているものです」

 

他人がいいというから、勧められたからではなく、自分に合うものを選ぶのが大切なのですね。

 

「はい、正しいスキンケアを選べば肌は立て直すことができます。きれいな肌を目指してください!」

 

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