美人じゃなくても、「モテる女性」の“使える言葉”

みなさんの近くに「モテる女性」はいますか?それは誰ですか?そしてそれはなぜでしょう? 特にそんなに美人でもないのに、男性にも女性にも人気がある人っていますよね。

モテる女の言葉テク

先日、ここOTONA SALONEでも執筆されている、官能小説家の蒼井凜花さんとイベントを共催しました。
『国語教師ゆかと官能小説家りんかの「モテる女の言葉テク」』
恵比寿の夜のバーを貸し切って、お酒や食事を取りながら3時間。
お互いのコラムの中から2作品を選び、そのコラムを通じて語りたかったことや、共有したい思いなどをお伝えするとともに、「モテる女」はどのように言葉を使っているのか、工夫しているのかについて、参加者のみなさんにお話しました。ここで言う「モテる」とは、単に異性にチヤホヤされるという意味ではありません。人間的な魅力があって、女性としても輝いている、そんな人達は、コミュニケーションツールとして言葉をどう使っているかということです。

 

「だって」を「そうね」に変える。これは「しくみ」のひとつ

以前、「だって」を「●●●」に変えるだけ。口下手でもモテる会話術というコラムを書きました。
そこでは、とっさに出てしまう「だって」は言い訳の枕詞であり、そのあとに「ごめんね」などのお詫びの言葉は来ないという話を書きました。自分の言いたいことは同じだとしても、「だって」で始まる会話と、「そうね」で始まる会話の印象は全く異なりますよね。「だって」を「そうね」に変えるということは、しくみを整えるテクニックの一つです。

例えば、アンガーマネジメントという「怒り」の感情を管理する方法がありますが、その中に「6秒ルール」というのがあります。怒りのピークは長くて6秒なので激高しそうな時にも、その6秒をやり過ごせば、怒りに任せて衝動的な行動を取りにくくなるのだそうです。それと同じで、「だって」を「そうね」に変えるだけで、相手に与える印象が良くなり、その結果、二人の対話が穏やかになるというしくみです。

 

人によって「しくみ」の使い方は違う

他に、「注意する」「やめさせる」、言いにくいことを上手く伝える3つのコツ というコラムについてもお話ししました。
蒼井凜花さんがこのコラムについて、ご自身の体験をお話してくださったのですが、やはりCA、モデル、六本木のクラブのママという経歴がある方なので、素敵に言葉を使っています。例えば体臭がする人に対し、汗の匂いなら、「汗、かきました?」とさりげなく聞き、自分もそうなることがあるのですと共感したあと、「これ私も使っているんです。試してみてください」とデオドラントシートをそっと渡すのだそう。そのあとのフォローも素晴らしく「いい香りですね。完璧です。これ以上モテたら、私怒りますよ♪」

言葉の使い方は人それぞれですし、私が急にこんなふうになったら主人も心配すると思いますが(笑)でもこの流れのしくみは誰でも取り入れられるはずです。そうですね。共感し、相手に一回も嫌な思いをさせずに言いにくいことを伝えています。そして忘れてはいけないのがフォロー。私もこの流れをコラムに書きました。

 

モテる女になることは、男の言いなりになることとは違う

さて、参加者のアンケートに次のような質問がありました。

相手に気持ちよく感じてもらうということは、日本人らしく従順な女性を演じるということなのでしょうか?

たしかに、相手が男性の場合、関係を円滑にしようと思ったら、このようなしくみで工夫をすることは、従順な女性を演じることだと感じるでしょう。しかし、ただ自分の意見もなく「従順」なのと、主体性を持って相手との関係を考え「従順」の道を取るのとでは、まったく違いますよね。

自分を押し殺すことが、モテる女の条件ではないはずです。このイベントでは「理想の女性ってどんな人?」というワークを行いました。この写真をご覧ください。

 

相手の関係を良いものにするツールのひとつが「言葉」

このワークは、「理想の女性とは?」で思いついたキーワードを付箋紙にどんどん書き、似たような言葉が書いてある付箋紙のそばに貼り付けていくという方法で行われました。
右上の方には「強気」「修羅場を経験している人」「凜とした人」「芯」などの言葉が並びます。強い女性像ですね。
右下には「寛容」「誠実」「感謝できる人」「人によりそえる人」などの女性像、他に中央中段には「意外性のある」「ギャップ」「ミステリアス」などの言葉もあります。
私はこの付箋紙を見た時に、母のような強さと寛大さを持ち、なおかつ女性らしさも忘れない、しかもそれを自然に楽しんでいる。そんな女性を思い浮かべました。
では、その理想の女性は、何をどう努力してその域に到達したのでしょう。まさにそこが知りたくて、私たちは美容や健康の情報を集め外見を整えたり、セミナーや読書、お稽古事を通じて内面を鍛えたりして、日々努力をしているのですよね。
自分を磨くことはひとりでもできるのですが、相手がいることに関してはどうでしょう。人との関わりでは、ひとりで学ぶことの何倍ものスキルが身につきます。私たちがこの日お話しした「言葉」もそのうちの一つです。言葉を使って相手と円滑なコミュニケーションを取ると、相手が嫌な気持ちにならないので、自分のことを好いてくれます。これが「モテ」だと私は考えます。男性からも女性からもモテる人とは、「この人と話をすると楽しい」「この人と一緒に居ると幸せだ」と思われることだと思うのです。

 

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国語教師・文章コンサルタント・文章力養成コーチ

松嶋有香

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