美しく知的な紅茶「マダムバタフライ®」で優雅なひとときを【近藤サトのセンスがいいおすすめ手土産】

蝶々夫人は何故悲しかったのか?

1904年、ミラノ スカラ座でプッチーニの「蝶々夫人」が初演。この初演こそ評判は振るいませんでしたが、改訂を重ね当時のヨーロッパで大きな評判を呼びました。アメリカ海軍士官ピンカートンの妻となった没落士族の娘、蝶々さんの悲劇は「ある晴れた日に」という超有名アリアと共に今日に至っても聴く者の心に染みます。

 

でも私が初めて蝶々夫人を聴いたとき(お蝶夫人じゃないよ)、なんとなく日本人女性が馬鹿にされているような、女性蔑視、職業差別の印象も受け、なおかつ短絡的に美化したようなラストは納得いかんなあ、と思いました。

 

ただ20世紀初頭のヨーロッパではこのお話がウケる素地は大いにありました。まず植民地主義下においてオリエンタリズムが流行、当時日本は独立国ではありましたが、一般的にはアジアの植民地の延長線上にあるエキゾチックな国というくらいの位置づけだったようです。

 

1900年に開催されたあのパリ万博では川上貞奴やゲイシャガール、また彼女たちがまとっていたキモノも大変評判になりました。ただしこれらは日本政府公認の展示ではなく、「ヨーロッパの人たちが見たかったもの」が「日本の政府が積極的に見せたかったもの」の中には含まれていなかったことがわかります。

 

それから5年後の1905年、パリの社交界にマタハリがデビューします。マタハリもオランダの植民地であったジャワ島の踊りを模倣し妖艶でセクシーなダンスを創作し、一躍スターとなりました。

 

さて、これらの女性たちに通底するのは、ヨーロッパ人(白人)に対等な人種とみなされなかった東洋人(マタハリは売れるためにあえて乗った)だということに加えて、さらに彼女達の美しさと才覚と若さを価値化するためには、男性を頼みにするしかなかったという圧倒的な男性優位社会という事実です。

 

「蝶々夫人」というあまりに美しいオペラに流れる類まれな悲しみは今、新しく人類共通の課題として既存の価値観の検証に役立とうとしているのかもしれません。

 

大ぶりな乾燥果実入りフルーツティー「マダムバタフライ®」

てなことを考えながら、マリアージュフレールのフルーツティー「マダムバタフライ®」をアイスティーで飲んでいます。

「気分が暗くなるだけじゃん!」

「それじゃあちっとも美味しくないんじゃない?」

「せっかくの高級茶がもったいない!」

「お紅茶は優雅にオホホと飲むべきよ!」

などとツッコむ声が聞こえてきそうですね。しかしマリアージュフレールの紅茶はいつも知的な時間をくれます。それは紅茶自体が知的に作られていいるからに他なりません。

 

このマダムバタフライ®は茶葉を使っていないカフェインフリーのフルーツティーですが、ハイビスカス、ローズヒップ、ラズベリーなどから抽出される緋色のお茶にバラや桜の香りが漂い、オレンジピールやドライアップルが甘美に調和しています。ポットの中で開いていく大ぶりの乾燥果実や花弁も作り手の知性を物語っています。

 

見た目の美しさに気を取られがちですが、これは考え抜かれた知的なお茶なのです。マダムバタフライという名付けの物語を想像しつつ、女性の過去の歴史と行末に思いを巡らせるにはもってこいの美しきお茶です。

 

【マダム バタフライ® フルーツティー】

甘美な果実をブレンドしたマリアージュ フレールだから実現した100%オリジナルの斬新なフルーツティー。ホットでもアイスでも美味しく頂けます。カフェインフリー。8000円(税込)

詳しい商品情報はコチラ

*現在「マダム バタフライ® フルーツティー」は品切れになっています。同じフルーツティーの「マルコポーロ」はお取り扱い中です。

お問い合わせ先 MARIAGE FRÈRES 通 信 販 売 : 0120-33-1854

 

 

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