【40代編集長の婚活記#32】バツあり男性の「よくある離婚の理由」とは?
「40代の婚活は2年かかると思ってください」。恋愛結婚カウンセラーの先生にそう言われて始まった44歳・独身・ノーバツのOTONA SALONE編集長アサミ。婚活パーティとデートを繰り返す日々を過ごしてまもなく半年。
3人目のデート相手となったのは55歳・会社経営のホワイトさん。年末年始は息子とゴルフ、離婚歴ありという話からすっかりバツイチだと思っていたら、まさかのバツサンと告白され……。これは40代独女のリアル婚活ドキュメントである。
まさかの「バツサン」という衝撃
デートの会話で、私の結婚歴などをかなり突っ込んで聞いてきたホワイトさん。それならこちらも聞いていいよねと、ホワイトさんにも突っ込んで質問をしていく。アサミ「ホワイトさんは、どうして離婚されたんですか?」
ホワイト「全部聞きたい?」
アサミ「何が全部ですか?」
ホワイト「離婚した理由を全部」
アサミ「全部じゃなくていいですけど……離婚の理由がたくさんあるんですか?」
ホワイト「そうじゃなくてね」「実は僕ね……。“バツサン”なんだ」
思考が一瞬、停止する。
息子がいる、離婚したと聞いたときから、てっきりバツイチだと思っていた。しかし、まさかの“バツサン”。その事実に、正直ちょっと引いている自分がいた。
可哀想、それとも懲りてない?
いや、ここで勝手な判断をしてはいけない。何事も先入観はよくないのだ。ちゃんとホワイトさんと話をして、自分なりに判断しよう。以前、恋愛結婚カウンセラーの先生から聞いた話を思い出した。
そう、“可哀想なケース”もある。結婚・離婚に懲りていないケースの場合は今後もそれを繰り返す可能性大かもしれない。しかし、可哀想なケースの場合は……同情の余地がある。ホワイトさん、可哀想なバツサンのか、懲りてないバツサンなのか?
ホワイト「ビックリした……よね?」
アサミ「はい、正直……。バツサンの男性って、お会いしたことないです」
ホワイト「そうだよね。バツイチやバツニならまだしも、バツサンは驚くよね」
アサミ「はい。そもそも結婚0回の人間からしたら、3回も結婚したということもスゴイと思いますけど」
おいしいお酒にちょっと酔いが回っていたけれど、バツサンと聞いてから一気に醒めた気がする。とりあえず離婚の理由……聞いてみよう。
1回目の離婚の理由は?
可哀想な離婚を繰り返してバツサンなのか、懲りずに結婚離婚を繰り返したバツサンなのか。本当のことはわからないかもしれないけれど、いまホワイトさんが語る言葉をちゃんと聞きたい。アサミ「どうして離婚されたのかは、やっぱり気になります」
ホワイト「そうだよね……。言わないわけにはいかないよね」
覚悟を決めたようにため息をつたホワイトさん。視線をちょっと左下に落としながら語り始めた。
ホワイト「最初の離婚はね、僕が悪いんだよ。僕も若かったし、仕事が忙しかったこともあってね、彼女にさみしい思いをさせてしまったんだ。仕事のつきあいばっかりで家になかなか帰らなくて。長男の育児もまったく協力しなかったからね」
アサミ「奥様から離婚したいと?」
ホワイト「まぁ、そんなところかな」
今度はじっと目を見て話すホワイトさん。一瞬、ちょっと安堵したような表情がのぞいた。ひとつ乗り切ったって感じ?
2回目の離婚の理由は?
1回目の離婚の理由は「仕事やつきあいばかりで奥さんにさみしい思いをさせてしまった」から。よくある理由な気がする。20代で結婚した夫婦が離婚したパターンで何度も聞いた。確かに、30歳くらいまではガムシャラに仕事をせざるを得ない部分がある。それで一方がさみしいって思うのはよくあること。この理由は、なんとなく仕方がない気がするよ、ホワイトさん。
アサミ「2回目の離婚はどうしてですか?」
ホワイト「2回目もね……。結局ね、僕が悪いんだよ」
そのまま口をつぐむホワイトさん。まったく同じ理由じゃないよね。そこは突っ込みますよ?
アサミ「どう悪かったんですか?」
ホワイト「やっぱりこのときも……彼女にさみしい思いをさせたからだろうね……」
なんとなくそれで話を濁そうとしている感じがしたので、ホワイトさんをジッと見る。すると、やれやれという顔をして話し始めた。
ホワイト「2回目の結婚をして1年経ったくらいで、海外赴任になったんだよ。タイのバンコクだったんだけどね。ちょうど次男が生まれたばかりだったから、僕一人で単身赴任にすることになって。そのまま3年赴任だったから」
アサミ「3年経って、日本に戻ったんですよね?」
ホワイト「日本には戻ったんだけどね、心は離れてしまった」
アサミ「いま、ちょっと上手いこと言ったと思ってません?」
ホワイト「いいツッコミだね」
面白い話とか、いま要らないんですけど。この際だからサッサと話してもらえません? ……と、せっかちな性格が顔を出す。
ピュアピュアな質問をする44歳・中年
いかんいかん、冷静に聞こう。ひとつずつ丁寧に聞いていこうじゃないか。44歳の女とは思えないほどのピュアな質問をぶつけてみる。アサミ「海外に単身赴任して心が離れたとしても、帰国して一緒に住むようになったら……心の距離はだんだん縮まってきたりしないんですか?」
ホワイト「そう簡単には行かないんだよ、夫婦って」
アサミ「夫婦になったことないから、わからないですけど……そういうものなんですか?」
ホワイト「僕がタイから帰国して、すぐ別居だから」
アサミ「え、なんで!? せっかく帰国したのに? なんで別居?」
ホワイト「もうあの家に、僕の場所はなかったんだ」
ホワイトさん、さっきから濁そうとしたり、面白い風に言ったり、カッコつけたりして煙に巻こうとしてる……? こちとら44歳だけどなにげピュアピュア中年だから、中途半端じゃ気がすまないのだ。
アサミ「そういうケースでよくある話だと……。本当に失礼なこと申し上げていいですか?」
ホワイト「いいよ、全然」
奥様なの? ホワイトさんなの? どっち!?
余裕ある大人のホワイトさんのお言葉に甘えて、ものすごくストレートに失礼な質問をした。
アサミ「その場合って、奥様がさみしくて浮気したか、ホワイトさんが赴任先で浮気したかのどっちかっていうケースが多いんじゃないかと思うんですけど」
驚いたように目をパッチリ見開いたホワイトさん。そして、にっこりと笑みを浮かべながらこう言った。
ホワイト「すごいね。機転が利くというか、頭の回転が早そうだなと思ってたけど」
ん? 思ってたけど!?
ホワイト「鋭いね。当たってるよ。アサミさん、推理とか好きなの?」
推理とか好きなの?じゃないよ。いま、ホワイトさんはサラッと言って流そうとしたけど、“当たり”ってどっちが!? 奥様が浮気して離婚したの? ホワイトさんが浮気して離婚したの? それによってはだいぶ違うんですけど!!!
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