自分らしく生きるため、40代で「やめてみた」4つのこと ~5年間を振り返って~

2021.05.17 LIFE

3「気を遣いすぎる」をやめてみた

30代の頃、当時の上司に言われたことがあります。「アサミはすごく気を遣うよね。そんなに気を遣って疲れちゃわない?」。ですが、この言葉にいまひとつピンと来ていませんでした。私の中ではフツーのことだったからです。

ですが、この5年間、新たな人間関係を築いてみてわかりました。私はこれまで、空気を読んだり、言葉を飲み込んだり、相手に合わせたりしていました。たとえば、あまり気の進まない飲み会などを断れなかったり。

なぜ、気を遣っていたのか? それは、誰からも嫌われない人間、全方位外交できる人間になりたかったのだと思います。

でも、気づかないところで嫌われていたり、疎まれていたりすることはあるのです。そういう感情をいだいてしまった人に好かれるように努力することも、場合によっては必要ですが、どうしようもないことも多々あります。全方位外交でなくていい、私のことを嫌う人がいてもいい、この5年間でそんな覚悟ができました。

だから、いままで嫌われないためにしてきたことを、たまにはするようになりました。あえて空気を読まず、あえて問題提起する言葉を発する、相手に合わせずマイペースを保つ。ガマンしすぎず、自分の気持ちに正直に。そうすることで、だいぶ疲れなくなった、ラクになったと感じています。

 

4「他人と比べる」をやめてみた

「他人と比べて私は……」と思うことが、私にもたくさんありました。顔が丸い、鼻がちんちくりん、出っ歯、下腹がぽっこりしてる、股上が長い……といった外見。結婚していない、恋人いない歴がとても長い、土日ほとんど一人で家にいる……といったプライベート。ほかにもたくさん、他人と比べてコンプレックスをいだいていることがありました。

でもいまは「それが私」と思うようになりました。コンプレックスは、個性。

44歳、未婚、独身で40代の婚活中をつづる『40代編集長の婚活記』は、OTONA SALONEが始まって3カ月が経った頃に始まりました。

【新連載・40代編集長の婚活記#1】40代独女が初めて婚活したらどうなる?

44歳で独身である選択をしている自分に後悔はなかったけれど、なんとなく後ろめたい気持ちはありました。フツーじゃない。一人前じゃない。少子化対策に貢献できていない。独身コンプレックスをいだいていたのです。同世代の結婚している人や子供がいる人と自分を、具体的に比べていたわけではないですが、どこか自分を卑下していたのかもしれません。

ですが、「40代編集長の婚活記」を書き続けているうちに、「私も40代独身です」「アラフォーですが恋人いない歴が長いです」「実は婚活してます」といった同世代の女性から、たくさんメッセージをいただくようになりました。

独身コンプレックスは「私、一人じゃないんだな」ということ

それに気づいてからは、40代で、独身で、婚活をしていることは、私の個性のひとつであって、また似たような人は意外と少なくないと思えるようになりました。

いまはもう、誰かと比べて自分は……みたいな考え方はしなくなりました。婚活は続けているけれど、40代独身で健康で楽しく暮らしている自分を誇りに思っていて、独身であることは、誰かと比べて卑下する要素ではないからです。

 

4つのことを「やめてみて」

・「思い込み」をやめてみた

・「他人の評価を気にする」をやめてみた

・「気を遣いすぎる」をやめてみた

・「他人と比べる」をやめてみた

OTONA SALONEのスタートから5年間という時間をかけて、私はこの4つから解放されて、本質的に「自分らしく、自由に、自立して」生きられるようになったと思っています。

メディアに属しているということや、編集長という肩書にも、どこか固執していたところがあったかもしれませんが、そこからも自由になり(編集部長ではありますが)、いまはもうそうした肩書がなくなっても、確固たる「自分」があるように思っています。

OTONA SALONEが始まって5周年。私自身が解放されたように、一人でも多くのかたが本質的に「自分らしく、自由に、自立して」生きていただけるコンテンツをお伝えしていきたいと思っています。

ときどきメッセージと異なるとお叱りの言葉をいただくこともあり、それについては忸怩たる思いもあります。

でも、これまでの5年間も、新編集長のもとで発信していくこれからも、伝えたいのは「みなさんと一緒に、自分らしく、楽しく、ステキに年を重ねていきたい」ということです。5周年を迎えたOTONA SALONEを、これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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