コロナ罹患者が「言われたくないこと」って?嬉しい声かけ、落ち込む声かけ【コロナ体験談#6】

2021.05.22 WELLNESS

東京都の郊外在住、夫と小学生の子ども2人の4人で暮らすごくごく平凡な40代が、4月の上旬に突然コロナ感染!その経緯を連載しました。

【40代、夫婦でコロナに感染しました#6】

最後に、コロナ陽性の当事者になって思ったことをまとめとして。

 

コロナは他の病気や感染症とまるで違いました。陽性と判定された途端に、自分が普段接している人間関係、コミュニティ、自治体を含めてはるかに想像以上の範囲の人を巻き込んで、コトがグワーって動いていく感じでした。私、たった1人のことなのに。

 

人と人を媒介することでしか生きられないウィルスの恐ろしさ、感染拡大を止められない難しさ、ニュースで聞いてたフレーズですが、感染症にかかることの意味、コロナが社会にもたらしている影響などを、身をもって理解できた気がします。

 

こうしたコロナ特有の、他人を巻き込んでいく現象から、“感染したら公表するか否か”問題が、自分や家族が属するコミュニティごとについて回るんです。

 

どう受け取られるかもわからないので、考えすぎるとメンタルにきちゃう。体調も悪いとついマイナスに考えますしね……。なので、「陽性だった」と伝えたときの周囲の反応や言葉、起こったこと、それを聞いたこちらの心情にも触れてみます。

 

「聞かなかったことにしておくね」

誰が陽性者かということは、集団生活や職場において、プライバシーに関わることですし、偏見をうんでもいけない。特定しないことが原則です。正しい。

 

でも、当事者になって、いろんな人に連絡しまくり、“濃厚接触に当たらないし大丈夫だと思うけど、万が一ってこともあるから気をつけて……”云々と言ってるうちに、すごい迷惑かけてる、悪いことしているようで、どんどん気が滅入ってきたんです。

 

そのやりとりの合間に聞いた(見た)ひと言が「聞かなかったことにしておくね」でした。隠さなきゃいけないようなことをしているんだ私……。こちらは隠さず話してるのに、って、急に卑屈な気持がブワッて湧き上がってきちゃったんですよね。

 

体調も戻った今聞けば、お気遣いありがとう!って思えるので、受け取る側のメンタルの状態次第。ただ、このフレーズはインフルエンザにかかった人に対しては出ない言葉ですよね。コロナ特有でした。

 

「これからどうするの?」「どこで療養するの?」「入院しなくて大丈夫?」

心配ももちろんしてくれつつ、身近にコロナの人初めてだから!といって、コロナにかかるとどうなるか、やっぱり辛い? など質問が続くパターン。

 

携帯でのやり取りは私、全然大丈夫だったのですが、軽症で熱が下がったとはいえ、不調が長く続くこともあるので、控えめにしたほうがいいかもしれないですね……。

 

「お知らせしてくれて、ありがとう」

これまたシンプルに染みた言葉。

 

各方面に、コロナで迷惑かけちゃうことを連絡しなければいけないので、連絡とその文面、言い方などに結構パワーを使いました。家族の人数分ありましたし……。

 

まずは、コロナだと伝えるか、濁して体調が悪いと言うのか、どの範囲の人までどう話すかに神経を使いました。報告を受ける側も今回が初ということが多く、いろんな影響やパターンを考えて、かなりヘトヘトだった記憶。そう、陽性を告白するには、パワーと勇気がいるんです。

 

この「お知らせしてくれて、ありがという」という言葉、何の気なしに言ってくれたと思うのですが「(大変な状況の中、勇気を出して)言ってくれてありがとう」って勝手に聞こえて、救われたような気がしたんです。

私はコロナって言った方がいいというスタンスでしたが、辺りを見るとそうっと2週間くらい姿を見ない人とかいませんか? 人知れず療養しているパターンもあるところを見ると、スタンスは人それぞれ。何が正解か、未だにわかりません。。。

 

何かできることがあれば、遠慮なく言ってね」

ホテル療養でも自宅療養でも、外に出られないのが辛い。軽症といってもネットにアクセスして、何を買うのかを選ぶことさえしんどいときもあったので、やっぱり遠慮なく頼れたらありがたい!という気持ちになりました。

 

「元気になったら、ランチにいこうね」

前後の文脈もシンプルでラリーが続くこともなく、治った先にある明るい話題で締めてくれるっていうのは嬉しかったです。

 

「支援物資送るよ!何がいい?」「近くまで行くから差し入れ行く!」

ホテル療養に差し入れがあることを知った友人が速攻、“欲しいものリストをくれ、すぐ持ってく!”と入所して2日で届けてくれたのは、ありがたかったです。いろんな心配の声をかけてもらって身に染みましたが、非常時に近かったので具体的な支援というのも、本当に助かりました。

 

(何もお知らせがないけど)そっとおいしいレトルトが届くパターン

ホテルから帰宅してすぐ、宅配便が。ポチったものでもなく、開けてみるとおいしそうなレトルト食品の詰め合わせ! 夫婦でぶったおれていたことを聞いた友人が、手配してくれたのです。

 

自治体からの食料支援もありがたかったですが、気の利いたおいしいレトルトがそっと届く、という気づかいに感激。チンするだけで1品になる、しかもおいしくて泣。

 

後々聞けば、自分が体調を崩していたときに、同様にしていただいた経験があったんだそう。それから早速、陽性になったご家族に夫は手配していました。私もこのご恩をつなごうって心に強く思ったのでした。。。

 

元からの関係性によるところは多いので、一概にどの声かけが正解かはわかりません。シンプルに、非常時である、メンタル落ち気味、っていう点から考えると、連絡は簡潔に、困っていることにフォーカスした声かけは、本当にありがたいんじゃないかな、と思います。

 

特にわが家は、食事係の私が動けなくなったので、食料支援がありがたかったですし、あきあきしている子どもに本を差し入れてくれたりとか、困りごとはそれぞれなんですよね。そっとレトルトを届けてくれた友人のように、私もコロナに限らず、困っている人がいたらそんな気遣いができるようにしたいなぁと思いました。

 

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この記事を書いたのは
主婦の友社 OTONA SALONE編集部

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