47歳、更年期でメソメソしています。私には「ここにいる価値」あるのかな?

2021.07.19 WELLNESS

閉経の前後5年を一般に、更年期と呼びます。日本人の閉経の平均年齢は50歳なので、45-55歳の世代は更年期に当たる人が多いもの。身体の不調に苦しみ「更年期障害」の状態に至る人もいます。

 

私ってもう更年期なの?みんなはどうなの?

 

オトナサローネは同世代の女性100人がいまどのような更年期を迎えているのか、そのあり方を取材しています。(ご本人の年齢や各種の数値は取材時点のものです)

【100人の更年期#57】

 

マリさん 48歳 大阪府在住。20歳の娘と2人暮らし。大学卒業から20年以上食品メーカーに広報として勤務していたが、45歳で広告会社に転職、まったく未経験の人事を手がけている。一貫して冷静沈着で論理的、抑えたトーンで穏やかに話すリーダー女性。

 

47歳、もしかして妊娠? 突然生理が止まって本当に焦りました

この1年で更年期に差し掛かったと実感するマリさん。3年前に転職し、仕事から受けるストレスの質が変わりました。

 

「ストレスそのものはそれほど更年期症状に影響ないのですが、メソメソすることが増えました。明らかな症状として、ホットフラッシュと、生理不順が出ています」

 

これらの不調のうち、いちばん最初に見舞われたのは生理不順でした。

 

「47歳の夏、急に生理が50日飛びました。閉経前は不順になるとは聞いていましたが、いきなり50日飛ぶとは想像もしていなくて。妊娠したかな?と慌てました。当時は転職して2年め、まだまだドタバタで、正直に言えばもう産めません。ハラハラしながら婦人科を受診したところ、妊娠はしていなかった。胸をなでおろしましたが、そのとき医師にそろそろ更年期もあるかもねと言われて」

 

ちょうど同世代の同僚から更年期のホルモン補充治療を始めたという話を聞いたばかり。そろそろ受け入れる準備をしなきゃ、と思っていた矢先でした。

 

「そういえば、その半年前くらいから、急に暑くなって汗をブワーっとかいたりしていたんです。あとから考えてみると、あれがホットフラッシュなのかな……って」

 

胸から上が急にざーっと熱くなり、脇の下、首下周りに汗をかいているのが自分でもわかります。不思議なことに腰から下はまったくかかないのだそう。

 

「ここまでの人生で仕事や家庭、夫婦関係にしんどいことが多かったので、自分自身の体調の変化を意識していませんでした。でも、だんだん思い当たることが増えていき、あっ、そういうこと……?って腑に落ちて。ようやく自分が更年期という時期であることと、自分の体調の関連を考えるようになったんです」

 

「しんどい」と口にするとドツボにはまりそう。「メソっている」と言い換えた

転職した3年前は、ちょうど現在のパートナーと出会い、関係を深める最中でした。

 

「いまいちばん悩んでいる、しょんぼりとしてしまう気分の沈みは、いつ始まったのかもうわかりません。ホットフラッシュが始まったころから『こういう気持ちでいるんだ』とパートナーに話すようになったのですが、気持ちは日常的に沈んでいるので、毎日毎日しんどい言葉を浴びせたらきっとパートナーまで辛くなってしまいます。だから深刻になりすぎない言葉を選んで、『メソメソ期に入った』とか、『いまメソってます』と伝えるようになりました」

 

この言い換えが功を奏し、自分の気持ちを客観的に切り離して観察できるようになりました。

 

「しんどいという言葉で率直に言ってしまうと、きっとしんどいという言葉に取り込まれて何も考えられなくなったはずです。でも、敢えて『いまメソ期……』と軽く伝えることで『メソってる自分』を客観視できるようになりました。客観視できたからといって軽くはならないんですが(笑)」

 

驚くほどに「打たれ弱く」なりました。防御姿勢が取れずメソメソしてしまう

ですが、この「メソメソ」は努力家のマリさんにとって意外に手強い敵でした。

 

「それまで20年続けた仕事をゼロにリセットする転職をしたので、自信の根拠がなくなっているのも原因の一つかもしれません。メソっているときは内心、『仕事のできない私がここにいてもいいのでしょうか?』『私には価値があるんでしょうか?』と考えてしまうんです」

 

ちょっとした負の感情にものすごく敏感に反応してしまう自分にも気づいています。

 

「例えば、満員の電車の中で人にぐいっと腕で押されると、『ああ……』って本当に悲しくなってしまうんです。なんでこんな悪意にさらされるんだろうって。以前なら『あるある』で気にも留めなかったのに」

 

仕事の席でも、言い返したり、その場を和らげる言葉で収めるなどのコントロールができず、ただやられっぱなしでうずくまってしまうことが。

 

「それでも仕事ならば心をガードして平静を保てているから、きっと周囲にはわからないと思います。でも、実のところ、私は一日中内面では泣いていて、私なんかって思ってます。たとえば、部下が成長しているのを見たら本来は喜ぶべきですが、こんなにできる人がいるなら私なんてもうここにいちゃいけない、パフォーマンスの低い私がこのポジションにいることが後ろめたい……なんて思っちゃうんです」

 

30代までと同じ努力は、今の私にはきっともうできない

小さなころから人並み外れて自制心が強かったマリさんは、周囲がこうあってほしいと思う自分ならばどう答えるか、ワンクッション考えてから話す習慣が身についていました。

 

「常に自分の役割を保って、素の自分の感情と外に出す感情を切り分けてきたおかげで、今もなんとか仕事ができています。でも、内側では消えてなくなりたい、ごめんなさいって常に思っています。私だって自信を持って仕事をしたい、私だからこの現場が保ててるのよ当たり前でしょとズバッと言いたい。でも、反射のように、実力不足だよね、メソメソメソ……ってなっちゃうんです」

 

10年前なら寝ずに下準備をして質問に備え、慎重に根回しもして、すべてを努力で解決してきました。ヘッドハントで現在のマネジメント職に抜擢されたことでもその努力のほどが伺えます。

 

「知識が足りないなら勉強すればいいじゃん、寝なければいいじゃんと力ずくで解決してきたのに、でも寝たいよ、でも勉強できないよって思うようになったのが、私の更年期です。立ち向かって負けたら辛すぎる、その辛さから逃げたいという部分もあるんでしょうね。私は客観的な事実を積み上げた上で本当にダメなのか、それとも単に気持ちが減退してメソメソしてるのか、もしかして若い頃のような情熱がないだけなのか。その結論を見るのが怖くて向き合い切れないんです……」

 

誠実に目の前のことに向かい合いながら、新しい答えを探し始めた

マリさんがいま唯一心に決めているのは、「誠実であること」だそう。

 

「目の前にある仕事を、お祈りするような気持ちでひとずつず丁寧に仕上げていくしかない。それ以外では、自分がここにいていいのかというメソメソした気持ちに対処ができません。パートナーと出会い、素の自分の感情を出せるようになって、やっとこういう結論の出ない話を始めてしまう自分を許し、落ち着いて受け止められるようになりました」

 

このメソる気持ちはどう処理すればいいのだろう。もしかすると、処理せずこのままつきあっていけるのだろうか。もう私は昔のようには頑張れない。そんな、誰にも答えてもらえない迷いだからこそ、自分なりに試行錯誤するしかないのだなと覚悟も徐々に始めました。

 

「そんな撤退戦の中、ひとつだけ前向きな目標を立てられました。この問題に対して、自分なりに適切な答えを持ちたいということ。いろいろな角度から見てコンプライアンス上も適切であることが、公私とも長い時間をかけて培った私のアイデンティティなのでしょうね。いずれ同じような悩みを後輩に相談される日が来ると思います。そのとき真摯に答えてあげられるよう、答えを探し求めたいなと思っています」

 

 

 

 

     

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この記事を書いたのは
OTONA SALONE編集部 井一美穂

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