48歳、「完璧な妻」がハマるアプリ不倫。相手は外国人男性、その複雑な心情とは

2021.08.14 LOVE

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「女は48歳で終わりだ、って思っていました。なんででしょうね」

ミサさん(47歳)が首をかしげると、ボブヘアがふわりと揺れた。こちらは日中、ミサさんが現在住んでいるカナダ・バンクーバーは夕暮れどき。ビデオ通話の画面越し、小高い丘に沈もうとする夕陽が見える。すてきなところにお住まいですね、と筆者が声をかけると、「日本に戻りたくなります」と返ってきた。

現在、ミサさんは3人のカナダ人男性と交際している。

【40代、50代の性のリアル #17前編】

まるでジョニデ!? アプリで出会った19歳年下男性

日本にいたときは不倫なんて考えたこともなかった。40代に入ってから、身近な話題といえば更年期障害や閉経のことばかり。このまま悦びを知らずに48歳で終わりを迎えるのだろうか。漠然とした焦りが募っていた。

 

仕事の都合で夫、娘の家族3人でバンクーバーに居を移してから、今年で3年になる。

 

「英語を身につけるため、言語交換アプリをはじめました。なぜか英語を身に付けなきゃという強いプレッシャーを感じています。帰国したら必ず『当然、話せるようになったよね?』と聞かれるでしょうし……私、世間からの評価を気にしてしまう性格なんです。19歳年下のマイケルとの出会いも、このアプリ。彼からアプローチしてきて、毎日連絡し合うようになりました」

 

日本オタクで、女性と話すのが苦手な青年。だがアプリであれば会話は弾む。彼から写真が送られてきた。

 

「映画『パイレーツ・カリビアン』のころのジョニー・デップのような美青年! 若い女性に興味を持つオジサンの気持ちがわかる気がしました。そんな彼が熱心に口説いてくるんです。私は自分の年齢も既婚者であることも伝えてるのに、『僕たち恋人だよね?』なんて言う。私も『うん』と応えていました」

 

夫の不在時、初めて彼と会う約束をした

アプリで彼とつながってから半年後、夫が10日ほどの出張で家を不在にすることになった。彼と会おう。ミサさんは決心した。日本だったら、こんな選択はできなかった。「オバサンが若い男に色気づいて」……誰に言われたわけでもないのに、そんな声が耳元で響いたに違いない。

 

約束の日が近づくにつれ、ミサさんは緊張のあまり様子がおかしくなった。夫が不在でなければ、何かを勘づかれていたかもしれない。

 

「待ち合わせのホテルに現れた彼は、写真とぜんぜん違いました。すごく太っていて、映画『ハリー・ポッター』シリーズに出てくる森の番人、ハグリッドのようでした」

 

ミサさんは笑う。彼が送っていたのは、痩せているときの写真だった。顔をよく見るとたしかに同一人物。多少はがっかりしたが、それで彼への興味を失ったということはない。ミサさんはこの日、はじめての婚外セックスを彼と経験する。

 

「あっけなく終わってしまいました。夫のセックスと、そう変わらなかったんです」

 

完ぺきな夫だけど、セックスだけが合わなかった

ミサさんが事前に思い描いていた婚外セックスのイメージは、”エベレスト”だった。

 

一方、20年近くの夫との性生活で描いてきた曲線は、ずっと平坦だった。夫は、ミサさんしか女性を知らない。結婚前からずっと、快感も感動もないセックスをつづけてきた。それでも夫のことは好きだったし、人生をともに生きるベストパートナーだと確信している。夫婦仲はよく、いまに至るまでケンカはほとんどしたことがない。

 

「恋愛・結婚・セックスの3つがそろったパートナーと出会えたらラッキーですが、そんな人ってどれだけいるんでしょう。夫のことは、セックス以外は完ぺきだと思っています。でもセックスするたびに、私は苛立っていました。まったく気持ちよくないからです。育児や仕事で忙しいと特にそんな気になれず、年に2回ほどしか応じない時期もありました。そのとき我慢してくれた夫には感謝しています」

 

20年間我慢していたことを、経験してみたら…

カナダに移ってからは、一軒家に住んでいる。子ども部屋と夫婦の寝室が離れたことから、夫は週1のペースで求めてくるようになった。環境が変わっても、快感がゼロであることは変わらない。

 

だからこそ、マイケルさんとのセックスに期待したのだが……。

 

「エベレストを期待していたのに、現実は砂場の山。私は、不倫というものは万引きと同じで一度すると罪の意識がなくなり繰り返すようになるから、最初の一回をしてはいけないんだと自分に言い聞かせてきました。バレたら離婚の覚悟までして臨んだセックスがこれじゃ、この20年間、私は何を恐れて我慢していたんだろうと拍子抜けでした」

 

セックスはいまひとつだけど…彼との間に生まれたもの

出張から戻ってきた夫の前で、ミサさんは普段どおりに振る舞えた。罪悪感は、ない。いやその前に、罪悪感とはなんだろう。不倫=悪とする社会では、それを実行することに罪の意識がつきまとう。不倫をした著名人にバッシングが降り注ぐ様子を見ても、「不倫は社会が許さない」という価値観がある。

 

けれど、いま住んでいるところでは「不倫はあくまで夫婦間の問題」とされていると聞く。「日本では、不倫相手が慰謝料を請求される」と話したところ、とても驚かれた。ミサさんは、日本にいたときの自分がいかに「常識」にとらわれていたかを思い知った。

 

セックスには落胆したけれど、マイケルさんには情が芽生えている。メッセージはいまでも毎日交わす。彼が引っ越しをしてミサさんの家から車でアクセスできるようになったので、月に一度くらいなら会ってセックスをするのも悪くないと思っている。

 

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