更年期の関節の痛みに「ホルモン補充療法」を行う理由は?【医師に聞く】(前編)

「そういえば手の指がこわばる」「関節が痛い」など、手指に違和感を持っていませんか? 実はこの痛み、40代50代の更年期世代に頻発することで、治療が可能なのです。

小田急線・新百合ヶ丘駅前のリウマチ膠原病内科クリニック、光中央診療所 副院長 上原真琴先生にお話しを伺いました。

 

「関節の痛み、こわばり」を訴える40代50代はとても多い

私はリウマチ膠原病内科医として、関節リウマチを中心とした慢性的な体の痛みに悩む患者さんの診察に当たっています。

 

私のクリニックに来院する患者さんの主訴の多くは「関節の痛み」です。40代50代はリウマチの好発年齢でもあるので、リウマチを専門にする医師が更年期世代の関節痛を診察する機会はとても多いです。

 

関節痛を主訴に当院を受診した更年期女性の痛みの原因は、更年期に伴う更年期関節痛が8割、関節リウマチ1割、その他の疾患が1割の割合でした。

 

実は、関節の痛みやこわばりは更年期の自覚症状でいちばん多いとされます。手指のこわばり、腱鞘炎、ばね指、痛みのほか、身体全体のこわばり感、ぎしぎしと固まる感じが出ることもあります。どこが痛くなってもおかしくありません。特に手指の関節の痛み、こわばりに困っている人は大変多いと思います。

 

整形外科を受診しレントゲンを撮っても異常なく更年期ではないかと言われ、婦人科にかかりなおしても治療は始まらず、原因もわからないまま痛みに耐え、私たちのクリニックのサイト記事で「更年期の関節痛」という記事を見て来院する患者さんがとても多いのです。

 

私の視点からはこれだけ多い「更年期の関節痛」ですが、残念ながら一般的には浸透しておらず、ドクターの間でもほとんど取り上げられていないテーマです。

 

みなさん本当に困っていて、新幹線で静岡から来院する患者さんもいるくらいです。

 

更年期世代の「関節の痛み」にホルモン補充療法を行う理由は?

私は関節痛を訴える更年期世代の患者さんにホルモン補充療法(HRT)を積極的に行っています。HRTには賛否両論ありますが、私はメリットのほうが大きいと考えています。基本的には乳がんの既往や血栓症がなければHRTの適応となります。リウマチの発症がないかを観察しながらHRTを続けていくことで、リウマチの早期発見にもつながり、そういった意味でも当院でHRTを行うことのメリットを感じています。

 

なお、関節リウマチそのものの主たる治療としてHRTを行うことはありませんが、リウマチの標準的治療にHRTを併用することは、更年期世代のリウマチ患者さんの痛みやこわばり感、更年期の様々な体調不良が緩和されたり、骨粗しょう症が改善したりとメリットがたくさんあります。

 

つづき>>>ホルモン補充療法ってどうやって始めるの?そして「どう終わる」の?

 

お話/光中央診療所 副院長 ・ 湘南リウマチ膠原病内科

上原 真琴先生

 

日本大学医学部卒業。 横浜市立大学附属病院、横浜市立大学附属市民総合医療センター、茅ヶ崎市立病院リウマチ膠原病内科を経て2019年より現職。

https://www.jrlaser-hikarichuo.com/

 

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この記事を書いたのは
OTONA SALONE編集部 井一美穂

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