多忙な時期や生理前。怒りの着火に先手を打つ【ADHD女子#53】

じっとしているのが苦手、集中が続かない、衝動的に行動してしまう…ADHDと診断されていなくても、このような特性をかかえることで「生きにくさ」を感じている人は多くいます。今回は、臨床心理士による著作「ADHD脳で困っている私がしあわせになる方法」から、「ツライ」を「楽」に変えるヒントをお送りします。

ケンカやトラブルが発生しやすい時期をスケジューリング

怒りやイライラは、 必ずしも偶発的に起こるわけではありません。

たとえば、 こんなことはありませんか?

「毎週月曜日はお客さんが多いから休憩もとれない。 家に帰ってもイライラしてしまってケンカになりやすい」

「夫が出張のときには、 いつも以上に子どもを怒鳴りつけてしまう」

「生理前は感情が不安定になりがち」

などなど。ADHDタイプさんの場合、 やることがアレコレ重なっていっぱいいっぱいになると、

ちょっとした刺激で大爆発する傾向があります。

もしかしたら、 怒鳴ることでストレスを発散しているのかもしれません。

女性であれば、生理前は危険な時期です。

ホルモンバランスの関係で、 イライラしやすくなり、 感情が揺れがちになります。

 

ということで、 スケジュール帳を出してください。

あなたが不安定になりそうなレッドゾーンはどのへんでしょう。

この日は会議続きで疲れそう。 この時期は夫が出張だから育児はワンオペ、 子どもにイライラしそうだな。

生理は〇日からだからその3日前から危険だ……

そんなふうに予測しましょう。危険日がわかったら対策を立てます。

絶対に忙しいとわかっている日は、 仕事帰りにマッサージを予約する。

できるだけタスクを減らして夕飯は外食と決めてしまう。

夫が出張でワンオペ育児決定なら、 子どもといっしょに夜7時に寝ちゃう。

よけいな発言、よけいな失敗、よけいな怒りが入り込む前に強制終了ボタンをカチッと押してしまいましょう。

パートナーや家族、 仕事仲間に

「ちょっとイライラしちゃうかもしれないから、 怖かったら逃げてね」

と予告しておくという手もありますよ。

相手だって突然爆発されるよりずっと気がラクです。

 

>>次へ(3/25  20:30更新)

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